- 日産自動車で年収1,000万円に到達できる確率
- 日産自動車の平均年収・年収偏差値
- 日産自動車の役職・年齢別の推定年収
- 日産自動車の主な福利厚生
- 日産自動車の初任給
- 日産自動車に転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
- 他のトップ企業/有名企業の平均年収
日産自動車で年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
30% |
33~40歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回は日産自動車の年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、日産自動車で年収1,000万円を達成できる確率は30%です。日産自動車はバンド制を採用し、職位に応じて年収レンジが決まっているのが特徴です。担当者→主任→課長代理→課長という順番で昇進していき、課長代理まで上がれれば年収1,000万円は達成できます。実力のある方は年収1,500万円も狙えます。課長代理には早ければ30代前半、入社10~12年目ぐらいに到達するでしょう。
しかし全ての人が課長代理まで昇格できるわけではなく、出世コースから外れた人は主任職以上の職位に上がれず、年収800~900万円で高止まりします。割合でいうと課長代理まであがれるのは上位3割です。よって年収1,000万円を達成できる確率も30%となります。
このように日産自動車は誰もが必ず年収1,000万円に到達できる企業ではありませんが、実力がある人であれば年収1,000万を超え年収1,500万円も狙えるので、チャレンジしてみる価値はある企業です。今日は日産自動車の年収について詳しく解説します。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名超。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
日産自動車の平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
日産自動車(全職種) |
790~810万円 |
76.4 |
日産自動車(総合職) |
推定950~1,150万円 |
76.4 |
日産自動車(30歳時点) |
推定700~800万円 |
89.4 |
日産自動車(40歳時点) |
推定950~1,150万円 |
88.3 |
(有価証券報告書、当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
日産自動車の有価証券報告書によると、平均年収は約810万円/平均年齢は41.4歳です。これは高卒入社の社員も含んだ平均年収です。当サイトの独自調査結果によると、大卒の総合職で入社した場合の平均年収は950~1,150万円と予測します。年齢別に年収を見ると、30歳時点での平均年収は推定700~800万円、40歳時点での平均年収は950~1,150万円と予測します。基本的には新卒入社してからしばらくは年功序列で少しずつ昇給を続けた後、入社6~7年目の30歳くらいで職位があがり年収がぐっと上がり700~800万円程度になります。そのあとは出世コースに乗れれば、30代半ばで課長代理に年収1,000万円に到達し、40歳前後で課長になりさらに年収が上昇していきますが、それ以外の社員は30歳の年収からほぼ頭打ちになります。
日産自動車は国内自動車メーカーの中でも年収が高い会社であり、上を見るとトヨタ自動車くらいしかありません。カルロスゴーンの不正疑惑で何かと世間を騒がせていますが、強固な財務基盤があるため倒産の心配はあまりないでしょう。
参考:日産自動車の年収偏差値チェッカー算定結果
日産自動車の役職・年齢別の推定年収
役職名(目安) |
年齢(目安) |
給与(推定) |
担当 |
22歳〜 |
400万円~700万円 |
主任 |
29歳~ |
700万円〜900万円 |
課長代理 |
32歳~ |
900万円〜1,100万円 |
課長 |
38歳~ |
1,100万円〜1,400万円 |
部長 |
実力次第 |
1,500万円~ |
(当サイト独自調査結果により作成)
日産自動車に新卒で入社すると6~7年目までは一番下の担当のポジションとなります。年収は初任給は年収400万円から始まり、毎年少しずつ上昇していきます。新卒入社6~7年目で全ての社員が主任に昇格し、年収は700万~800万円と上がります。
ここまでは全員変わりませんが、差が出るのは次からです。同期の中で上位30%の出世ルートに乗れば、新卒入社10~12年目に課長代理のポジションに昇格します。課長代理になれば年収1,000万円は到達できるでしょう。そして新卒入社15年目前後にある課長への昇格に選ばれれば、年収はさらにあがり年収1,100~1,400万円以上となります。そこからさらに部長まで昇格できれば年収1,500万円を越えるようです。また管理職になると年俸制に移行し、インセンティブがつくようになります。しかし先ほど解説したように、出世ルートに乗れなければ年収は700~800万円程度で頭打ちとなるようです。
日産自動車の人事考課制度は、冒頭でも触れましたがバンド制が採用されており、担当はPX、主任はP2、課長代理はP1、課長はN2、部長はN1と、それぞれ役職とバンドが対応しています。バンドごとに年収レンジが決まっているので、年収を上げたければ上の役職に昇格するしかありません。
各階級への昇格には試験をパスする必要があります。課長代理に昇格する試験は特に厳しいと言われています。課長代理に昇格できなければ、万年P2のままで、年収も1,000万円に到達することはありません。一見厳しいですが、実力がある人が正当に評価される環境とも言えます。年功序列と成果主義をうまく混合できている企業です。
日産自動車は50歳を過ぎると役職定年となり、それ以上役職が上がらないのが特徴。役職定年の年齢は他の企業と比べてもかなり早いです。役職定年になると、本社に居続けることはできなくなるので、年収は下がります。
賞与は7月と12月の年2回支給されます。基本給に比例する部分と業績連動部分の2つからなり、業績連動部分は前年度の目標達成度に応じて額が変動します。割合では業績比例部分が約2ヵ月分、業績変動部分が約1ヵ月分だとのことです。
昇給は年1回、前年度の評価により決定。各等級に応じて定められた能力が備わっていると認められれば、昇給します。逆に見合った能力がないと判断されると減給を受ける可能性もあります。
評価ですが、年に3回(期初・期中・期末)の3回の上長との面談で決定します。年度ごとに立てた目標を5~6つ程度出し、期中・期末面談で達成度を判断します。評価は、能力評価と業績評価の2つの軸からなります。能力評価は明確な基準が存在せず、上司の主観によるものだと言われています。一方、業績評価はコンピテンシー評価のため、基準が明確です。その職位に求められる能力があらかじめ規定されており、その基準を満たしたかどうかで判断でき、客観的です。公正で良いという声も多い反面、女性や外国人が優遇されているとの声もあります。
目標の設定法ですが、コミットとターゲットの2つの軸からなります。端的に言うと、コミットは普通に働いていれば達成できる目標、ターゲットは頑張らなければ達成が難しい目標です。コミットが達成できないとボーナスの業績変動部分が0になってしまいますが、達成は難しくないため滅多にそのような事態は起こりません。
日産自動車の主な福利厚生
日産自動車は、家族手当や通勤手当など一般的な福利厚生は存在しますが、最低限の水準なので特にとりあげるほどではありませんでした。中でも手厚いといえるのが、「家賃補助制度」です。
手厚い家賃補助制度
日産自動車では。上限付きの家賃補助の支給を受けられます。上限は単身世帯と家族世帯で異なり、単身世帯は月4万円、家族世帯は月6万円も支給されます。
日産自動車の初任給
月収 |
年収 |
22.3万円 |
400~450万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
採用HPによると、日産自動車の初任給は月22.3万円です。残業代は満額支給されますが、ボーナスは1年目の夏は一律10万円、冬も最初は満額支給されません。以上をふまえると残業代や手当の額にもよりますが、初年度の年収は400~450万円程度だと推測します。
2年目になると月給が25万円となる上、賞与が満額支給されるため、給与の上昇を感じることができるでしょう。たとえば2年目(院卒)で高かった年収事例だと、基本給25万×12ヵ月、家賃補助(最大4万円)×12ヵ月、ボーナス2.8ヵ月分(年2回)、そしてここに残業代が40時間分加わり、年収600万円というケースがあったようです。
日産自動車に転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- 規模が小さいエージェントは日産自動車と取引していないため、「リクルートエージェント 」「doda」「JACリクルートメント」などの日本最大手の転職エージェントを通じてエントリーする。
- ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、日産自動車からのスカウトを待つ(※スカウト経由だと書類選考免除になります。)
日産自動車は日本を代表する大手企業であることもあり、転職エージェントも大手のエージェントを好んで利用する傾向があります。そのため大手の転職エージェント以外に相談しても日産自動車の案件はあまり取り扱っていません。日本の三大転職エージェントは「リクルートエージェント 」「doda」「JACリクルートメント」の3社です。だからこの3社に相談しましょう。この3社であれば過去の面接で出題された筆記試験や面接の質問・面接の回数なども知っているので、HPから直接応募するより有利でしょう。
また急いでないようでしたら、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウト経由でスカウトされ書類選考免除になるチャンスを狙うのもよいでしょう。最近では日産自動車のような日系大手企業もビズリーチやリクルートダイレクトスカウトで積極的にスカウトをするようになりました。
こちらの記事でも私の転職経験談や日産自動車のようなトップ企業に転職する上でオススメの転職サイト・転職エージェントを紹介していますので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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