- 日立製作所で年収1,000万円に到達できる確率
- 日立製作所の平均年収・年収偏差値
- 日立製作所の役職・年齢別の推定年収
- 日立製作所の主な福利厚生
- 日立製作所の初任給
- 日立製作所に転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
- 他のトップ企業/有名企業の平均年収
日立製作所で年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
80% |
37~42歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回は日立製作所の年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、日立製作所で年収1,000万円を達成できる確率は80%(予測)です。当サイトが行った独自調査結果によると、課長に昇進すれば1,000万円を達成できますが、全ての人が課長になれるわけでなく、課長に昇進できる人の割合は80%程度のようです。また、役職と給与の等級の関係性が強いため、課長に昇進できなければ長く勤務していても年収1,000万円を達成するのは難しいです。つまり、課長に昇進できる上位80%=年収1,000万円稼げる人となります。
しかし日立製作所は給与水準が高い会社であるのは間違いありませんので、高年収を得たい方にとっておすすめの会社です。今日は日立製作所の年収について詳しく解説します。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名超。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
日立製作所の平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
日立製作所(全職種) |
894万円 |
75.7 |
日立製作所(総合職) |
推定1,100~1,200万円 |
100.5 |
日立製作所(30歳時点) |
推定700万円 |
84.0 |
日立製作所(40歳時点) |
推定1,100~1,200万円 |
95.3 |
(有価証券報告書、当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
日立製作所の有価証券報告書によると、平均年収は894万円/年齢42.1歳です。しかし、これは工場勤務の高卒社員も含めた金額です。大卒以上の総合職に限定すると、平均年収は推定1,100~1,200万円程度と予測します。
また年齢別に見ると、30歳時点では推定700万円、40歳時点では推定1,000~1,100万円です。年収2,000万円到達も不可能ではありませんが、達するには理事や役員クラスにまでのぼりつめる必要があるでしょう。
キーエンスやトヨタ自動車などには及びませんが、日本のメーカーの中ではトップクラスの給与水準を誇る企業です。扶養手当や住宅手当など、福利厚生が充実している点も特徴です。
参考:日立製作所の年収偏差値チェッカー算定結果
日立製作所の役職・年齢別の推定年収
役職名 |
年齢(目安) |
給与(推定) |
総合職研修員 |
22歳〜23歳 |
400万円~500万円 |
総合職 |
24歳〜 |
500万円〜600万円 |
主任 |
30歳〜 |
600万円〜1,000万円 |
課長 |
40歳〜 |
1,000万円〜1,200万円 |
部長 |
51歳〜 |
1,300万円〜1,400万円 |
(当サイト独自調査結果により作成)
日立製作所に新卒で入社すると、まずは総合職研修員という職位で2年間働くことになります。3年目から総合職の扱いをうけ、以降は年次が上がるごとに主任→課長→部長→本部長→事業部長→役員と出世していきます。
給与制度は、管理職に昇進する前は等級に応じて給与レンジが決まるシステムです。給与等級は総合職研修員(S8)→総合職(S7)→主任相当(S6)→主任上位(S5)と変化します。職位と等級が紐づいているわけではありませんので、ご注意ください。
S6までは年功序列で基本的には皆同じ速度で達しますが、S5以降のタイミングは実力により、変わってきます。主任に昇格するのは年次にすると6~7年目、30歳を過ぎた頃です。主任になるころには600~700万円はもらえています。年功序列なので30代前半までは同期間でほとんど年収に差がつきません。差が出始めるのは主任上位(S5)への昇進のときからです。S5に昇格した年次では一度の賞与で150万円支給されたケースが確認されています。それまでは月5,000円程度の微々たる上昇だったのが、S6に上がるタイミングでは3万円程度上がります。
また、主任になると裁量労働制を選択でき、裁量労働制になると30時間分の残業手当が基本給に含まれる形になります。選択制といっても、ほぼ裁量労働制の選択を余儀なくされるそうです。企画員の間は、基本的に残業代は満額支給されます。若いうちは基本給が高くないため、残業代で稼ぐ形です。
評価は年2回の面談で、評価次第で賞与額と昇格のスピードが異なってきます。賞与は個人評価だけなく、部署の売上も考慮されます。ただし、賞与の変動が大きくなるのは管理職になってからで、主任のうちはそれほど差がつかないようです。個人評価は上司が全て決定します。評価については評価を行う前に行われる評価会議で上司がどの程度主張してくれるのかにも左右されるため、社内評価の高い上司の元で働いていたほうが査定が良くなる傾向もあるようです。
日立製作所の主な福利厚生
日立製作所には色々と手厚い制度がありますが、特に手厚いのは家賃補助と家族手当です。
手厚い家賃補助
賃貸に住んでいる場合のみ支給され、最大で家賃の50%の支給を受けられます。上限額は地域区分によって異なります。結婚しているかどうかでも家賃補助の上限が異なり、独身ならば30歳まで最大5万円が支給され、既婚者は40歳まで最大7万円の支給を受けることができます。31歳以上で独身だと家賃補助が受けられなくなるので、ご注意ください。
手厚い扶養手当
扶養の子供1人につき、最大で16,500円支給されます。つまり、子供2人賃貸居住の世帯(40歳)では残業代やボーナスとは別途で、扶養手当と家賃補助で月に16,500×2+70,000=103,000円支給されるわけです。1年に換算したら120万円以上ともなり、手当の額が年収に大きく影響を与えることが分かるでしょう。その他に通勤手当も満額支給で、昼食補助までつきます。健康保険の独自の給付制度もあり、大手企業だけあって福利厚生は恵まれています。
日立製作所の初任給
月収 |
年収 |
21.3万円 |
400~500万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
日立製作所の初任給は、一般的な企業よりは少し高めと言えるでしょう。月21.3万円×12カ月=年262.6万円です。ここにボーナスや諸手当の額を含めると、低くても400万円には届きます。残業がとても多い部署に配属されれば、基本的に残業代は満額支給のため、初年度から年収500万円に届く可能性もあります。なおボーナスは年2回、それぞれ月3ヵ月分程度支給され、初年度においては金額にすると70万円ほどのようです。
日立製作所に転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- 規模が小さいエージェントは日立製作所は取引していないため、「リクルートエージェント 」「doda」「JACリクルートメント」など、日本最大手の転職エージェントを通じてエントリーする。
- ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、日立製作所からのスカウトを待つ(※スカウト経由だと書類選考免除になります。)
日立製作所は歴史のある日系最大手企業のうちの1つであることもあり、転職エージェントも大手のエージェントを好んで利用する傾向があります。そのため大手の転職エージェント以外に相談しても日立製作所の案件はあまり取り扱っていません。日本の三大転職エージェントは「リクルートエージェント 」「doda」「JACリクルートメント」の3社です。だからこの3社に相談しましょう。この3社であれば過去の面接で出題された筆記試験や面接の質問・面接の回数なども知っているので、HPから直接応募するより有利でしょう。
また急いでないようでしたら、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウト経由でスカウトされ書類選考免除になるチャンスを狙うのもよいでしょう。最近では日立製作所のような日系大手企業もビズリーチやリクルートダイレクトスカウトで積極的にスカウトをするようになりました。
こちらの記事でも私の転職経験談や、日立製作所などトップ企業に転職する上でオススメの転職サイト・転職エージェントを紹介していますので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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