SONY(ソニー)で年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
75% |
35~44歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回はソニーの年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、ソニーは「ジョブグレード制」という実力主義的な人事制度を採用しているため、30歳年収800万円まではやや年功序列的に上昇していきますが、そのあとの年収上昇スピードは個々人の成果に比例します。そのため、実力がある社員は35歳前後で年収1,000万円に到達する可能性がありますが、一方で実力に満たない社員の場合は40歳中盤ぐらいになりようやく年収1,000万円に到達すると予測されます。
とはいえ、比較的年収が高い会社であるため、入社すれば到達時期に幅はあれど高い確率で年収1,000万円に到達するものと予測されます。年収1,000万円を目指す方にとってはソニーへの入社は良い選択肢の一つといえるでしょう。今日はその理由について詳しく解説します。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名超。
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SONY(ソニー)の平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
ソニー(全職種) |
1,057万円 |
87.0 |
ソニー(30歳時点) |
推定700~900万円 |
100.1 |
ソニー(40歳時点) |
推定1,000~1,100万円 |
84.8 |
(有価証券報告書、当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
ソニーは2020年3月期の有価証券報告書によると、平均年収は1057.1万円/平均年齢42歳(全職種・賞与及び基準外賃金を含む)と発表されています。
30歳まではやや年功序列的に上昇していき30歳の平均年収は800万円程度と推測されます。そのあとの年収上昇スピードはジョブグレードに基づき個々人の成果に大きく比例します。そのため、40歳の平均年収は1,000~1,200万円程度と予測されますが、実力がある社員は35歳前後で年収1,000万円に到達しているでしょう。
参考:ソニーの年収偏差値チェッカー算定結果
SONY(ソニー)の役職・年齢別の推定年収
役職名(目安) |
年齢(目安) |
給与(推定) |
I3(一般職/担当者) |
22歳〜29歳 |
350万円~800万円 |
I4(一般職/上級担当者) |
28歳〜35歳 |
700万円〜1,000万円 |
I5(一般職/リーダー) |
33歳〜40歳 |
900万円〜1,200万円 |
I6~(専門職) |
38歳〜 |
1,200万円〜 |
M6~(管理職) |
38歳〜 |
1,200万円〜 |
(当サイト独自調査結果により作成)
こちらがSONYの年齢/グレード別の推定年収です。SONYでの年収を左右する要素は大きく2つあります。
1つ目は「ジョブグレード制度」です。SONYの人事制度の特徴として、年功序列制ではなく、ジョブグレード制が敷かれています。これは各社員のスキルや成績に見合ったミッションを設定し、そのミッションの難易度に見合った報酬が支払われるものです。
一般社員はI1からI5のグレードに分かれ、大卒社員は一般的にはI3(担当者)からのスタートになります。数字が増えるほどより高度な知識やスキルを求められます。I5より上のグレードにいくと、I6からI9とより「専門スペシャリスト」を目指す社員と、M6といういわゆる「管理職」を目指すキャリアパスの2通りに分かれます。このI5よりも上のグレードは勤続年数により確約されるものではなく、実力主義で任用されます。SONYは管理職型のキャリアパスだけでなく、とにかく専門性を高めたいプロフェッショナル思考の社員もキャリア形成が可能な制度になっています。
SONYでの年収を左右する2つ目の要素は「賞与」です。賞与は夏(6月)と冬(12月)に2回ありますが、その支払い条件が独特です。12月の賞与は一律基本給の2ヶ月分と設定されていますが、大きく変動するのは夏の賞与です。夏の賞与は、所属している部署の業績、そして個人のミッションに対する評価で大幅に変動します。高い成果を出していれば、年間100万円以上増額する場合もあるようです。
評価およびミッションの設定は、年度始めに上司と”業務目標”と”行動目標”という観点からミッションをコミットし、年度末にミッションの遂行度を評価する形式で行われます。この評価が基本給や夏の賞与に跳ね返ります。
SONYは住宅手当や扶養・家族手当などの手当があるわけではありません。そのため、とにかく年収を上げるには成果を出しジョブグレードを高めること、そして業績の良い部署に所属することが重要と言えます。
SONY(ソニー)の主な福利厚生
SONYには色々と手厚い制度がありますが、特に特徴的なのは社員の実現したいキャリアを応援する「様々なキャリア支援制度」と、自由で柔軟な働き方を支援する「フレックス勤務・フレックス休暇」です。
様々なキャリア支援制度
SONYには「自分のキャリアは自分で築く」をキーワードに、社員一人一人が自ら自身のキャリアを積極的に考え、キャリアを実現できる環境が整備されています。ポイントとしては大きく3つあります。
- 1つ目は、「社内募集制度」です。希望の部署やポストに上司の許可なく自由に応募できる制度です。制度自体は50年以上運用されており、延べ7,000人以上の社員の異動が実現されています。
- 2つ目は、「社内フリーエージェント制度」です。高い成果をあげた社員に対して、寄せられたオファーやポストに対して、フリーエージェントで異動することができます。2015年から制度が運用され、延べ1,000人以上の社員の異動が実現されています。
- 3つ目は、「産前産後休暇、育児休暇後のキャリア形成支援制度」です。社員のライフイベントを尊重しながら、キャリア形成を会社が支援しています。その結果、女性の産休取得率100%・復帰率97.5%(くるみんマーク認定)、また男性の育休取得者数も増加(2017年度厚生労働省認定イクメンアワード受賞)しています。
フレックス勤務・フレックス休暇
SONYでは自身の最もパフォーマンスを発揮できる働き方が認められており、フレックスタイム制で出社時間や退社時間を自由に調整可能です。また在宅勤務などテレワークの制度も整備されています。またフレックス勤務制度は1年目の新入社員にも適用されています。
加えて珍しいのが「フレックス休暇制度」が整備されています。これは個人が自由に設定できる連続休暇制度です。旅行に出かけたり、リフレッシュには最適の制度です。管理職も率先して取得しており、長期の休みも取りやすい環境です。オンオフを切り替えを大切にしている風土と言えるのではないでしょうか。
SONY(ソニー)の初任給
月収 |
年収 |
22.0万円 |
350~400万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
SONYの初任給は一般的な初任給と言えます。20代の昇給はメーカーの競合他社等と比べて比較的高い方ですが、30代以降になると、昇給幅が緩やかになると感じている社員が少なくないようです。またi4のグレードまでは残業代がすべて支給されるので、忙しい部署であれば、その分より年収が高くなると思われます。
SONY(ソニー)に転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- 規模が小さいエージェントはSONYは取引していないため、「リクルートエージェント 」「doda」「JACリクルートメント」など、日本最大手の転職エージェントを通じてエントリーする。
- ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、SONYからのスカウトを待つ(※スカウト経由だと書類選考免除になります。)
SONYは日本を代表する日系大手企業であることもあり、転職エージェントも大手のエージェントを好んで利用する傾向があります。そのため大手の転職エージェント以外に相談してもSONYの案件はあまり取り扱っていません。日本の三大転職エージェントは「リクルートエージェント 」「doda」「JACリクルートメント」の3社です。だからこの3社に相談しましょう。この3社であれば過去の面接で出題された筆記試験や面接の質問・面接の回数なども知っているので、HPから直接応募するより有利でしょう。
また急いでないようでしたら、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウト経由でスカウトされ書類選考免除になるチャンスを狙うのもよいでしょう。最近ではSONYのような総合電機メーカーもこぞってビズリーチやリクルートダイレクトスカウトで積極的にスカウトをするようになりました。
こちらの記事でも私の転職経験談や、SONYなどトップ企業に転職する上でオススメの転職サイト・転職エージェントを紹介していますので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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