- サイバーエージェントで年収1,000万円に到達できる確率
- サイバーエージェントの平均年収・年収偏差値
- サイバーエージェントの役職・年齢別の推定年収
- サイバーエージェントの主な福利厚生
- サイバーエージェントの初任給
- サイバーエージェントに転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
- 他のトップ企業/有名企業の平均年収
サイバーエージェントで年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
40% |
22~40歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回はサイバーエージェントの年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、サイバーエージェントに入社した場合、年収1,000万円に全員が到達するわけではありません。
ITベンチャーの中では年収水準の高い会社になりますが、実力主義の年収体系であるため、サイバーエージェントに勤め続けて年収1,000万円に到達する社員は40%程度と予測します。
サイバーエージェントで大きく出世し、給料が伸びやすいのは営業職です。営業ノルマの達成にはインセンティブが出る他、各部署で毎月MVPを出し、これにもインセンティブを与える制度が整っているからです。
このため、営業職ならば25歳から30歳までの間に年収1,000万円を超える道筋も見えてきます。逆に数字で見えづらい部署に所属していると、30歳時点で年収が高い社員でも年収700~800万円程度が一般的なようです。
そしてサイバーエージェントの年収以外の魅力として筆頭に挙がることは、「内定して間もない新入社員でも子会社の社長として抜擢される可能性があること」です。
これはすでに複数件の実績があり、極端な話で言えば22歳や23歳でグループ会社社長にステップアップできる可能性があります。
なおサイバーエージェントに転職するときは、リクルートやDODAのような大手エージェントは実は難関ITベンチャー各社の選考対策ノウハウが豊富なわけではないため、あまりオススメではありません。
中の人としては、ジャパン・ヘッドハンター・アワード2021の総合MVP受賞者が在籍するアサインや、プロコミット・フォルトナベンチャーズのような「難関ITベンチャーの選考に強い転職エージェント」経由で受けることを強く推奨します。
その理由は後述しておりますので、後ほど解説いたします。
この記事では、サイバーエージェントの年齢や役職に基づいた年収情報について、さらに詳しく解説していきます。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名超。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
サイバーエージェントの平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
サイバーエージェント |
681万円 |
79.4 |
サイバーエージェント(30歳時点) |
推定700万~800万円 |
89.4 |
サイバーエージェント(40歳時点) |
推定900~1,000万円 |
88.3 |
(有価証券報告書、当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
有価証券報告書によると、サイバーエージェントの平均年収は681.7万円/平均年齢32.6歳と発表されています。
引き続き、年齢別に年収を見てみましょう。
サイバーエージェントにおける30歳時点での平均年収は推定700万円~800万円、40歳時点での平均年収は推定1,000~1,100万円程度になります。
サイバーエージェントは広く成果主義で評価する傾向にあるため、入社直後から年収に差が付き始めます。
先に書いた通り、子会社の社長や取締役として抜擢される制度も含めて考えれば、年収の幅は同じ期に入った社員であっても大きく広がることになるでしょう。
たとえ本社の人員に限ったとしても、早々に高い役職まで昇進する可能性があるため、30歳の時点で年収の開きは目に見えるレベルに達しています。
なおサイバーエージェントは社長が40代であることもあり、40代の社員そのものが非常に珍しい存在となっています。
40代で残っている社員は重要なポストにいることが一般的です。上記にモデル年収を念のため記載させていただきましたが、年功序列式でない企業カルチャーもあり、現実的にはほとんどの社員が40歳になる前に外に出ていると思われます。
参考:サイバーエージェントの年収偏差値チェッカー算定結果
サイバーエージェントの役職・年齢別の推定年収
役職名(目安) |
年齢(目安) |
給与(推定) |
G1 |
22歳~24歳 |
410万円~600万円 |
G2 |
24歳~実力次第 |
600万円~700万円 |
G3 |
30歳~実力次第 |
700万円~800万円 |
G4 |
34歳~実力次第 |
800万円~1,000万円 |
G5 |
38歳~実力次第 |
1,000万円~1,500万円 |
役員 |
42歳~実力次第 |
2,000万円~ |
(当サイト独自調査結果により作成)
サイバーエージェントは成果主義を取り入れており、実力のある人材はどんどん管理職や子会社の社長、ならびに取締役に取り立てていきます。
グレード制度を導入しているものの、それよりは役員にどれだけアピールできるかが年収に直結してくる点が大きくなっています。
一方で実力が並の場合、年収も役職も抑えられることとなります。
中途でメンバークラスで入社した場合は年収400万円台の方も珍しくなく、入社すれば必ず高給が得られるわけではありません。
新卒時の配属の希望はほとんどすべてが通るようです。だから、数字で実績を示しやすい営業などの部署に所属を希望すれば、年収1,000万プレイヤーへの最短ルートに乗ることができるでしょう。
サイバーエージェントは定性および定量評価によって、昇給の幅は決定されます。
一番分かりやすいのは営業でMVPを取り、チームのノルマ達成に強く貢献したりすることで、20代のうちに年収1,000万円を達成することも可能になります。
半期に1度の給与改定の折には、SからCまでの評価がつけられ、そのランクに応じて昇給の幅が変わります。
一握りしかいないSクラスの評価をもらうことができれば、月給にして5万円以上の上昇で、年収でも60万円上がることになります。
通常の新卒社員は月0.5万円~1万円程度の昇給に留まることを考えると、いかに実績を残した社員を厚遇しているかがわかるでしょう。
また学生のうちから華々しい業績を残しておくことで、内定から即子会社の社長や役員に抜擢されるルートもあります。
ただし、社長や役員だからといって新卒の場合は年収が1,000万円に一気に上がるわけではなく、年収500~600万円で社長業の激務をこなすようなパターンも多く見受けられるようです。その点はご留意ください。
とはいえ、子会社の社長は67.0%が30代で、23.0%が20代であると発表されており、ポストへのチャンスは多い会社と言えるでしょう。
こうしたチャンスは中途採用の社員にも適用されます。40代以上の子会社社長への転身の実績も多いですので、これも魅力でしょう。
サイバーエージェントの主な福利厚生
サイバーエージェントには色々と手厚い制度がありますが、特に特徴的なのは「ユニークな家賃補助制度」、「手厚い社内親睦会費補助制度」、「充実した女性活躍促進制度」です。
ユニークな家賃補助制度
サイバーエージェントはユニークな家賃補助の制度を整えています。それが勤続5年未満の正社員に適用される「2駅ルール」と、5年以上の正社員に適用される「どこでもルール」です。
「2駅ルール」のほうは字面から予測できる通り、通うべきオフィスの最寄り駅から各線2駅以内に住むのであれば、家賃補助を出してもらえる制度になります。補助額は月額3万円です。
さらに、「どこでもルール」は勤続年数が増えたことへの見返りとして、駅数関係なくどこに住んでいても月5万円の補助がもらえます。
手厚い社内親睦会費補助制度
サイバーエージェントの福利厚生として、内部の親睦を深める行為に手厚い補助が与えられる点が挙げられます。それが社内親睦会費補助制度です。
月1回の部署懇親会を推奨するため、1人あたり5,000円を会社が補助します。大衆的な店であれば、充分に経費のみで飲み会を堪能できると言えるでしょう。
充実した女性活躍促進制度
女性に優しく、女性が主役として活躍できる環境が、サイバーエージェントには整えられています。女性活躍促進制度「macalonパッケージ」が、その代表格と言えるでしょう。
このmacalonパッケージとは、女性がその特性や出産育児といったイベントに立ち会っても長く働けるように設定された、8つの独自制度になります。内容を以下に列挙してみましょう。
- エフ休(女性特有の体調不良に配慮した、月1回取得できる特別休暇)
- 妊活休暇(不妊治療中の女性社員を対象として、治療通院等の目的で使用できる月1回の特別休暇。取得の際に「エフ休」で申請し、周囲に不妊治療を知られることなく使用が可能)
- 妊活コンシェル(妊活に興味がある、また妊娠に不安がある社員が、専門家に月1回30分の個別カウンセリングを相談できる制度)
- キッズ在宅(子どもの発病や登園禁止期間、看護の必要がある時などに使用できる、在宅勤務制度)
- キッズデイ休暇(子どもの入園式、入学式、親子遠足などの学校行事や記念日に取得できる特別休暇で、年に半日休暇2回の取得が可能)
- 認可外保育園補助(認可保育園や認証保育園に入れないために仕事復帰が不可能な社員を対象に、認可外保育園料の一部を会社が負担する制度)
- おちか区ランチ(同じ市区町村に住むママ社員が集まるランチ代を、4ヶ月に1回1人当たり3,000円まで会社が負担する制度)
- ママ報(ママ社員向けの社内報の発行、および産休育休中の社員宅への郵送)
こうした取り組みの甲斐もあり、サイバーエージェントは産休育休後の現場復帰率が99.2%に達しています。
また、女性管理職のうち15.7%が子持ちのママ管理職です。女性管理職も管理職全体の21.5%を占めていて、取締役と執行役員にも1名ずついるため、従来の日本企業にはない女性活躍の取り組みが進んでいると言えるでしょう。
サイバーエージェントの初任給
月収 |
年収 |
42万円 |
504万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
サイバーエージェントは23年春入社から初任給を一気に引き上げ、月収42万円/年収504万円とベンチャーではかなり高額となりました。なお昨年までは月収34万円/年収408万円でした。
サイバーエージェントの初任給は、年俸制の月割によって計算されています。このため、賞与がないことが大きな特徴と言えるでしょう。
ただし、会社の業績が特別に良かった年のみ支給されることがあります。ただ、支給実績には乏しいため、基本は出ないものと思っておくべきです。
とりわけAbemaTVへの出資を開始してからは、ほとんど出ていない状況です。加えて、みなし残業が年俸に組み込まれているため、残業代も存在しません。
サイバーエージェントに転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- アサイン・プロコミット・フォルトナベンチャーズのような「難関ITベンチャーの選考対策に強い転職エージェント」に相談し、選考対策を徹底的にした上で挑む。
- ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、サイバーエージェントからの面接確約スカウトを待つ(よくサイバーエージェントはこの2つのサイトで面接確約スカウトをしています。中の人も何度かスカウトが来ました)
まずサイバーエージェントの中途採用は選考倍率は比較的高く、書類選考だけでも数倍の倍率になる「国内屈指の難関ベンチャー」です。
そのため、普通の転職エージェント経由ではなくITベンチャーの選考対策に強いエージェント経由で挑んだ方がよいでしょう。
中の人がおすすめするのは、下記のような「難関ITベンチャーの選考対策に強い転職エージェント」です。
- ジャパン・ヘッドハンター・アワード総合MVP受賞者である奥井亮氏が在籍するアサイン
- 成長領域への転職支援で突出した支援ノウハウを持つプロコミット
- こちらもヘッドハンター・アワードMVP受賞経験のある若狭氏が在籍する、フォルトナベンチャーズ(若狭氏は元プロコミット出身。当時から評判高かったですね)
- ベンチャー業界転職の有名人、高野氏が率いるキープレイヤーズ
もちろん、リクルートエージェント やdoda のような大手エージェントもサイバーエージェントの求人は取り扱っています。
が、上記に挙げた特化型エージェントの方が選考対策ノウハウは一般的に高いですね。だから知名度だけで大手エージェント経由で受けると後悔することになると思います。
あとスタートアップ業界で有名なのはfor startupsですね。ここはスタートアップの求人は豊富にあります。が、ここは若いエージェントが多いだけに対策ノウハウは普通ですね。もし同じ求人があったらfor startups経由で受けず別のエージェント経由がいいと思います。
また直接受ける場合でも、HPから応募するよりもビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどでサイバーエージェントから直接ダイレクトスカウトされ、書類選考免除になってから受けた方がいいでしょう。
ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトはメガベンチャー各社が積極的に利用しています。中の人も過去にリクルートやDeNA、そしてサイバーエージェントなどからスカウトを受けたことがありますね。
こちらの記事で私の転職経験談やサイバーエージェントに転職する上でオススメの転職サイト・転職エージェントを紹介していますので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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