- アビームコンサルティングで年収1,000万円に到達できる確率
- アビームコンサルティングの平均年収・年収偏差値
- アビームコンサルティングの役職・年齢別の推定年収
- アビームコンサルティングの主な福利厚生
- アビームコンサルティングの初任給
- アビームコンサルティングに転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
- 他のトップ企業/有名企業の平均年収
アビームコンサルティングで年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
90% |
31~36歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回はアビームコンサルティングの年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、アビームコンサルティングに入社した場合、年収1,000万円にほとんどの社員が到達できます(ごく一部の成果がでなかった社員のみ年収1,000万円未満で止まってしまう可能性があります)。
ちなみにアビームコンサルティングは名前から誤解されがちですが、初めから日本で創業された日系企業です。初めは等松・青木監査法人(現・有限責任監査法人トーマツ)から独立し設立されましたが、監査法人との関係性の整理により、2004年からNECグループに合流。2015年にはNECの完全子会社となりました。
そのため、年収制度もコンサルティングファームらしい成果主義的な一面と、日本企業らしい年功序列的な一面の両方を持ち合わせた制度になっています。
なおアビームコンサルティングに転職するときは、リクルートやDODAのような大手エージェントはあまりオススメではありません。
なぜなら「ケース面接」などコンサル特有の選考についての対策ノウハウがないからです(もしコンサル転職でこれらを薦めているサイトがあったとしたら、それは無知かアフィリエイト目的ですね)。
中の人としてはアクシスコンサルティングやアサイン、コンコードエグゼクティブグループのようなコンサル特有の選考である「ケース面接」の対策を徹底的にしてくれる「コンサル特化型転職エージェント」経由で受けることを強く推奨します。
「アビームコンサルティングの選考対策のコツ」「アビームコンサルティングの転職に強いエージェント」「アビームコンサルティングの転職に実はあまり強くないエージェント」についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
この記事では、アビームコンサルティングの年齢別や役職別での年収情報について、詳しく解説していきます。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名超。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
アビームコンサルティングの平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
アビームコンサルティング(全職種) |
推定750万円~900万円 |
92.2 |
アビームコンサルティング(コンサルタント職のみ) |
推定800万円~1,000万円 |
102.9 |
アビームコンサルティング(30歳時点) |
推定800万円~900万円 |
100.1 |
アビームコンサルティング(40歳時点) |
推定1,100万円~1,500万円 |
105.7 |
(当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
当サイトの独自調査によれば、アビームコンサルティングの平均年収は750万円~900万円程度、平均年齢は30代前半。コンサルタント職のみに絞った平均年収は800万円~1,000万円程度と推定します。
引き続き年齢別に年収を見てみましょう。30歳時点での平均年収は推定800万円~900万円、40歳時点での平均年収は推定1,100万円~1,400万円程度だと推定します。
アビームコンサルティングは20歳後半ごろから出世に差が付き始め、「ステイ」と「スキップ」が度々行われるようになります。「ステイ」とは評価が著しく低いために役職が変わらないことであり、「スキップ」とは評価が著しく高いためにランクが飛び級で上がることを指します。
参考:アビームコンサルティングの年収偏差値チェッカー算定結果
アビームコンサルティングの役職・年齢別の推定年収
役職名(目安) |
年齢(目安) |
給与(推定) |
アナリスト |
22歳~23歳 |
500万円~600万円 |
コンサルタント |
23歳~28歳 |
600万円~700万円 |
シニアコンサルタント |
27歳~34歳 |
750万円~900万円 |
マネージャー |
31歳~実力次第 |
1,000万円~1,400万円 |
シニアマネージャー |
36歳~実力次第 |
1,500万円~1,800万円 |
プリンシパル/ダイレクター |
40歳~実力次第 |
2,000万円~ |
(当サイト独自調査結果により作成)
アビームの評価制度は20代の半ばまで年功序列要素が強いですが、以降は実力主義に移行する特徴があります。アビームに新卒入社して1年半は、プールユニットにおけるアナリストの役割から始まります。初任給は500万円程度です。そこから1年半後にほぼ全員がコンサルタントに昇進し年収は600~70万円程度になります。
そこからしばらくはあまり給与の変動のない期間が4年ほど続いた後、新卒入社5~6年目でほぼ全員がシニアコンサルタントに昇進し年収750~800万円程度になります。ここでようやくプールユニットから離れ各部署に配属されるようです。
これ以降は出世する人間としない人間で昇進スピードが分かれていきます。最短では新卒入社9~10年目の30~31歳ぐらいでマネージャーに昇進し、年収は1,000万円の大台にようやく届きます。
このタイミングでマネージャーに昇進するのは、同期の中で2割ほどになるでしょう。遅くとも新卒入社15年目ぐらいまでにはほとんどの新卒社員がマネージャーまで昇進するようです。
アナリストからシニアコンサルタントまで、すなわち非管理職の間はみなし残業代ではなく残業代がすべて満額支給されます(コンサルティングファームでは珍しいと思います)。そのため稼ぎたい社員は希望して残業を行い、月に80時間から90時間残業する人もいるようです。
評価制度は2段階評価を採用しています。1つは個人で目標を設定して半期ごとに達成度を見るMBO評価制度。これが全体の評価の7割程度。残りの3割は所属部署全体での貢献活動評価や提案活動評価などになります。この2つの軸の評価について、評価会にかけられて最終的な評価が決定するようです。
アビームは他のコンサルティングファームと同じく中途採用の社員も多いことが特徴です。特にSIerから入ってくる中途者が多いようです。
なぜならSier出身者はIT系に強いため、入る難易度がさほど難しくなく、それでいて元職より給与も良いという理由からのようです。またアビームはSAP案件について強みを持っているため、SAP案件の専門性を高めたい人もアビームに移ってくる理由として多いようです。
アビームは総合ファームではありますが戦略案件ばかりを担当するストラテジーチームもあり、社内でこの部署は高い人気があります。ただし、アビームの主力事業はIT案件であることや、ストラテジーチームに配置されるのは戦略系ファームや事業会社の経営企画で経験を積んできた中途採用の社員が中心であるようです。新卒からストラテジーチームに行くことは難しいと覚悟しておくべきでしょう。
アビームコンサルティングの主な福利厚生
アビームコンサルティングには色々と手厚い制度がありますが、特に特徴的なのは「手厚い育児支援制度」、「手厚い医療費還付制度」です。
手厚い育児支援制度
アビームコンサルティングは有給休暇や長期休暇の取得推奨、マタニティ休暇、配偶者出産休暇、子育て支援休暇、子供の看護休暇などを完備するなど、様々な育児支援制度を整備しています。さらに第3子以降の誕生には出産祝い金100万円を支給しています。この実績もありアビームは、次世代育成支援対策に取り組んでいる企業として、次世代認定マーク「くるみん」を取得しています。会社と家庭とのあり方を大切にしている企業だと言えるでしょう。
手厚い医療費還付制度
国の制度として「高額医療費制度」がありますが、それとは別にアビームコンサルティングのグループ会社であるアビーム健康保険組合を通じて高額医療費の還付を行っています。その適用基準は国のものより低く、月額2万円を超えた医療費が戻ってくるため、大きな出費で社員の家計が傾くのを阻止する役割を担っています。
アビームコンサルティングの初任給
月収 |
年収 |
32万円 |
520~550万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
アビームの初任給は、新卒で入社した段階から月収は32万円あります。そこに年2回のボーナス(合計70万円前後)と残業代が加わって、初年度の年収は520〜550万円程度になるでしょう。
アビームでは非管理職社員の間は残業代が全額支給されるため、プロジェクトによってはこれよりもさらに多くの年収を得ることができるでしょう。
アビームコンサルティングに転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- アクシスコンサルティングやアサイン、コンコードエグゼクティブグループに代表される「コンサル業界特化型転職エージェント」に相談し、選考対策を徹底的にした上で挑むのがセオリーです。
- 直接受ける場合でも、まずはビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、アビームからスカウトされてから受けましょう。(※なぜならスカウト経由だとアビームは書類選考免除になります。中の人も過去にアビームからビズリーチで何度もスカウトを受けています。)
アビームやアクセンチュアを代表とする総合コンサルは、近年では年間数百人単位で中途採用をするようになり、昔よりいくらか易化しました。特にアビームの場合、近年ではDX案件やSAP案件の引き合いが増えており、積極的に中途採用を行っています。
とはいえ、"ケース面接"に代表されるような特殊な選考を行うことが多いこともあり、選考倍率は依然高めです。
そのため日本で総合コンサルを受けるときは、総合コンサルの転職決定実績では国内トップのアクシスコンサルティングやアサイン、コンコードエグゼクティブグループのような「コンサルの選考に強い転職エージェント」経由で受けることがセオリーです。
一方で実はリクルートやDODAのような大手エージェントはコンサルティングファームの選考対策ノウハウは全く持っていません。だから知名度だけで大手エージェント経由で受けると後悔することになるでしょう。
また直接受けるにしても、せめてビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどでスカウトを受け、書類選考免除になってから受けたほうがよいでしょう。なぜならアビームはビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどでスカウトを積極的に行っているからです。
詳しくは下記の記事でコンサルティング業界の選考に強いエージェントを紹介しているので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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