- ボストンコンサルティンググループ(BCG)で年収1,000万円に到達できる確率
- ボストンコンサルティンググループ(BCG)の平均年収・年収偏差値
- ボストンコンサルティンググループ(BCG)の役職・年齢別の推定年収
- ボストンコンサルティンググループ(BCG)での主な福利厚生
- ボストンコンサルティンググループ(BCG)の初任給
- ボストンコンサルティンググループ(BCG)に転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
- 他のトップ企業/有名企業の平均年収
ボストンコンサルティンググループ(BCG)で年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
80% |
23歳~25歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回はボストン・コンサルティング・グループ(以下、BCG)の年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、BCGで年収1,000万円に到達する確率は、生き残ればほぼ100%でしょう。到達時期としては、入社2,3年目にシニアアソシエイトに昇進したタイミングです。昇進すれば、年収1,000万円を越えるでしょう。20代の間にプロジェクトリーダーまで昇進できれば、20代で年収2,000~3,000万円を狙うことも可能です。
ただしBCGは「一定期間に成果をあげて昇進するか、できなければ退職する」という、いわゆる”Up or Out(解雇)”のリスクも高い会社です。激務や要求度の高い仕事に耐え切れず、入社1,2年目で辞めてしまう人も中にはいます(そのため到達確率は80%とさせていただきました)。その点は留意しましょう。
なおBCGに転職するときは、リクルートやDODAのような大手エージェントはあまりオススメではありません。
なぜなら「ケース面接」などコンサル特有の選考についての対策ノウハウがないからです(もしコンサル転職でこれらを薦めているサイトがあったとしたら、それは無知かアフィリエイト目的ですね)。
中の人としてはアクシスコンサルティングやアサイン、コンコードエグゼクティブグループのようなコンサル特有の選考である「ケース面接」の対策を徹底的にしてくれる「コンサル特化型転職エージェント」経由で受けることを強く推奨します。
「BCGの選考対策のコツ」「BCGの転職に強いエージェント」「BCGの転職に実はあまり強くないエージェント」についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
本日はBCGの年収事情について詳しく解説します。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
ボストンコンサルティンググループ(BCG)の平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
BCG(コンサルタント職) |
推定1,500~1,800万円 |
185.9 |
BCG(30歳時点) |
推定1,500~1,800万円 |
185.9 |
BCG(40歳時点) |
推定3,000~5,000万円 |
294.6 |
(当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
当サイトの独自調査結果によると、BCGの平均年収は推定1,400~1,800万円程度(平均年齢30歳前後)と予測します。年齢別に見ると、30歳時点のBCGの平均年収は1,400~1,800万円程度、40歳時点の平均年収は3,000~5,000万円程度と予測します。
近年BCGは急速に陣営を拡大しておりジュニアクラスのコンサルタントを多く採用していることから、30歳時点の平均年収はマッキンゼー年収よりもやや低めになっているだろうと予測しました。
しかしクラス(職位)ごとの年収はほぼマッキンゼーと変わらないため、40歳時点の平均年収はマッキンゼーとほぼ同額だと予想します。外資系投資銀行やヘッジファンドには当然ながら劣りますが、BCGは日本最高峰の年収レンジといえます。
40歳までBCGで生き残り続けられればプリンシパルやパートナーなど、年収5,000万円の大台が狙える高年収となりますが、激務や昇進のプレッシャーの関係もあり、40歳まで生き残り続けるコンサルタントは一握りです。多くの社員はその前に転職してしまうことは留意したうえで入社しましょう。
参考:BCGの年収偏差値チェッカー算定結果
ボストンコンサルティンググループ(BCG)の役職・年齢別の推定年収
役職名(目安) |
入社年次(目安) |
給与(推定) |
アソシエイト |
1年目~2年目 |
700万円〜900万円 |
シニアアソシエイト |
2年目~3年目 |
900万円~1,200万円 |
コンサルタント |
3年目~5年目 |
1,200万円〜1,800万円 |
プロジェクトリーダー |
6年目~8年目 |
2,000万円〜3,000万円 |
プリンシパル |
9年目~実力次第 |
3,000万円〜5,000万円 |
パートナー |
実力次第 |
5,000万円〜3億円 |
マネージング・ディレクター、シニアパートナー |
実力次第 |
3億円〜 |
(当サイト独自調査結果により作成)
こちらはBCGの役職別・年次別の推定年収です。BCGはプロファームであるため年齢で年収は決まらず、実力に応じたクラス(職位)に応じて年収が決まるため、年齢ではなく入社年次を目安に推定年収を算出しています。基本的には職位が上がるタイミングで年収が一気に増える設計になっています。逆に職位が中々上がらないと、”Up or Out(昇格しなければ解雇)”の対象になるので注意が必要です(ただ最近は易しくなり、一定クラス以上になると”Up or Stay”のようです)
新卒と第二新卒の多くは、「アソシエイト」というジュニアクラスからスタートします。アソシエイトは年収700万円以上と新卒にしては高額です。その後、通常では翌年に「シニアアソシエイト」へと昇進し、年収1,000万円の大台を突破します。シニアアソシエイトの年収は900~1,100万円程度のようです。
そして入社2,3年後に通常では「コンサルタント」に昇進します。コンサルタントになると、パフォーマンスボーナスで同じ職位でも年収でブレ幅が大きくなります。下限年収1,200万円からスタートし、最高では1,800万円まで狙うことができます。コンサルタントは、一人前のコンサルタントとして担当するケース(プロジェクト)のイシューを分担して担当し、顧客の課題解決をリードする役割を求められます。
新卒や第二新卒で入社した方は、入社3年程度でコンサルタントまで昇格すること(=成長すること)が求められています。もし昇格できないと”Up or Out(昇格しなければ解雇)”の対象になるので注意が必要です。なお、30歳前後の中途入社の方や総合ファームのマネージャー・シニアマネージャーはコンサルタントのクラスから入社する方も多いようです。
コンサルタントになってから3年程度で、通常では「プロジェクトリーダー」に昇格します。プロジェクトリーダーは管理職(マネージャー)にあたり、コンサルタントチームを率いて、ケース(プロジェクト)の納品責任を担当します。通常だと新卒入社6,7年目、最短だと新卒入社4年目位に昇進できるようです。プロジェクトリーダーになると年収2,000~3,000万円程度となり、一気に年収2,000万円の大台に到達します。
ここから更に昇進すると、プリンシパル(推定年収3,000~5,000万円)となります。プリンシパルになるとプロジェクトリーダーの時と違う点が2つあります。1つ目は、担当するケース(案件)が1つではなく2~3つになる点。もう1つは、営業活動を徐々に行うようになる点です。次の職位となるパートナーへの昇格条件が営業数字をとれるか否かが重要ですが、その素養があるかがここで試されることになります。
プリンシパルまでは成果を出し続ければ上がれることが多いようですが、プリンシパルは複数ケースを担当しつつ営業活動が必要になるため激務になります。そのため「プリンシパルになる前に疲れて転職」してしまう方が多く、プリンシパルになる方は一部のようです。
そして、さらに昇進するとパートナー(ファームの共同責任者)となります。パートナーになると、年収は営業数字に完全に比例し、年収は最低でも5,000万円程度から最大で3億円程度まで狙うことができます。パートナーはファームの特定業界の営業責任者であり、ファームの顔です。パートナーになるには日本本社だけでなくグローバル本社の評価会議で承認されることが必要です。そのため、パートナーになることは非常に難しく、なれたとしてもプリンシパルになってから最低4~5年はかかると考えた方がよいでしょう。
最後に、パートナーとしてさらに評価されるとシニアパートナー(マネージングディレクター)となります。シニアパートナーは日本のBCGの経営陣となることを意味し、BCGグローバルのパートナーにも同時になります。シニアパートナーになると年収は3億円からスタートし、上限は青天井と言われています。
ボストンコンサルティンググループ(BCG)での主な福利厚生
BCGは様々な福利厚生制度がありますが、「出産・育児制度」は充実しています。また、生活を支える「社員同士の親睦を深めるイベント」も活発です。社宅制度や退職金制度もあり社員の生活を支えています。
充実した出産・育児制度
BCGは、出産・育児休業制度が充実しています。出産前検診特別休暇、時差出勤奨励、産前・産後休暇、出産後1年間「休職コース」「短時間勤務コース」の選択・併用も可能です。また現在は週2~3程度で「リモートワーク」をすることも可能なようです。
社員同士の親睦を深めるイベントが活発
BCGには、社員交流プログラムはあり、家族も含めた社員の交流の為に、新年会やクリスマス・パーティーといった各種イベントを年に数回実施されています。社員旅行、ハイキング、スポーツ大会、BBQ大会もあり、社員それぞれが楽しみ方を見つけて過ごしています。
ボストンコンサルティンググループ(BCG)の初任給
月収 |
年収 |
50万円 |
700~800万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
BCGの初任給は月給50万円と高めに設定されています。ボーナスも含めると初年度の年収は700~800万円程度となります。
そして「福利厚生」も充実していることが特徴です。給与体系は実力主義で昇給はクラス(職位)の昇格が必須です。入社1~2年後にシニアアソシエイトに昇格することで年収1,000万円を狙えるようになるでしょう。あくまでも”Up or Out”の条件下ではありますが、基本的には実力を発揮し続ければ順調にクラスは昇格していき、年収2,000万円前後まで上昇していくと考えていいでしょう。
ボストンコンサルティンググループ(BCG)に転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- 選考難易度は依然として極めて高いです。そのため、アクシスコンサルティングやコンコードエグゼクティブグループに代表される、「コンサル業界特化型転職エージェント」に相談し、選考対策を徹底的にした上で挑むのがセオリーです。
- 直接受ける場合でも、まずはビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、BCGの公募募集やスカウトを待ちましょう。
BCGやマッキンゼーを代表とする戦略コンサルティングファームは、昔は新卒採用も中途採用もあまり多くの人を採っていませんでした。しかし近年では、コンサルティングビジネスの規模拡大に伴い、年間数十人単位で中途採用をするようになり、昔より入りやすくなりました。特にBCGの場合、年によっては100人近くを大量採用しています。
採用ポジションもピュアな戦略コンサルタントポジションだけでなく、「DegitalBCG」というチームにて、ITコンサルタントやIT/web寄りのスキルセットを持つ人材(プロダクトオーナー・デザイナー・データサイエンティスト・エンジニア・データサイエンティスト経験者など)を募集していたりと、様々な人材にBCGの門戸を開くようになりました(これらのポジションでは筆記やケース面接をあまり課さない場合もあります)。
とはいえ基本的な選考プロセスは、ボーダー高めの筆記試験(最近はSPIです)に加え、3回前後の"ケース面接"を選考を行うことが一般的であり、選考倍率は依然としてとても高くなっています。内定をとるには、2~3ヵ月以上かけて徹底的に選考対策することが不可欠です。
そのため日本でBCGを受けるときは、戦略コンサルの転職対策については日本で最も強いコンコードエグゼクティブグループのような「コンサルの選考に強い転職エージェント」経由で受けることがセオリーです。
またBCGのTA(Technology Adgantage)のセクションや、「DegitalBCG」のようなIT領域に軸足を置いたコンサルタントポジションの場合、総合コンサルの転職決定実績では国内トップのアクシスコンサルティングなどを経由して入る総合コンサル出身者・IT業界出身者が増えています。
一方で、実はリクルートやDODAのような大手エージェントはコンサルティングファームの選考対策ノウハウは持っていません。だから知名度だけで大手エージェント経由で受けると後悔することになるでしょう。
また直接受けるにしても、せめてビズリーチやリクルートダイレクトスカウトで公募やスカウトを待ってから受けたほうがよいでしょう。なぜならBCGはビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどで公募やスカウトを時々行っているからです。
詳しくは下記の記事でコンサルティング業界の選考に強いエージェントを紹介しているので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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