- キーエンスで年収1,000万円に到達できる確率
- キーエンスの平均年収・年収偏差値
- キーエンスの役職・年齢別の推定年収
- キーエンスの主な福利厚生
- キーエンスの初任給
- キーエンスに転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
- 他のトップ企業/有名企業の平均年収
キーエンスで年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
100% |
23~24歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回はキーエンスの年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、キーエンスに入社した場合、年収1,000万円は確実に突破できます。その時期も非常に早く、新卒入社2~3年目確実に1,000万円を超えることができるでしょう。更に言うと30代前半で年収2,000万円を突破します。成果主義の印象が強いキーエンスですが、若いうちはプロセス評価と呼ばれる努力面での評価が重く見られるため、ほぼ年功序列式に給与は上昇していきます。キーエンスの給与の最大の特徴である業績連動での月間賞与の寄与もあり、ただでさえ高い新卒の給与は毎年上がり続けていることもプラスの材料でしょう。
そしてキーエンスは成果主義の会社ではありません。クリエイティビティよりもいかに効率を重視し、最適な行動を果たせるかが重視されます。そうした義務を果たすことで、年功序列的な高年収の上昇の波に乗ることができます。特徴的な企業風土のため一見合わない人には合わない会社に「見られがちですが、有価証券報告書を見ると平均勤続年数12.0年という長さになっており、基本的には長く働きやすい高年収企業です。本日はキーエンスの年齢別・役職別の年収事情について、詳しく解説していきます。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名超。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
キーエンスの平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
キーエンス(全職種) |
1839万円 |
170.7 |
キーエンス(総合職) |
推定1,900万円~2,200万円 |
184.6 |
キーエンス(30歳時点) |
推定1,500万円~1,600万円 |
169.8 |
キーエンス(40歳時点) |
推定2,300万円~2,600万円 |
189.4 |
(有価証券報告書、当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
有価証券報告書によると、キーエンスの平均年収は1839.2万円/平均年齢35.6歳と発表されています。ただし、これは総合職以外の全職種による平均年収です。当サイトによる独自調査結果では、総合職のみの平均年収は推定1,900万円~2,200万円程度と予測します。
引き続き、年齢別に年収を見てみましょう。キーエンスにおける30歳時点での平均年収は推定1,500万円~1,600万円、40歳時点での平均年収は推定2,300~2,600万円になります。キーエンスは新卒からしばらくの間は概ね年功序列的に出世していくため30歳までの年収の開きは小さいです。しかし30代以降は収入・出世の差が大きくなります。実績を残し続ける社員は、30~40代で年収3,000万円突破さえも夢ではない評価体系になっており、出世できなかった社員も年収2,000万円にはほぼ間違いなく届きます。そう意味では年収の開きが出てくるといっても大きな問題はないレベルでしょう。
参考:キーエンスの年収偏差値チェッカー算定結果
キーエンスの役職・年齢別の推定年収
役職名(目安) |
年齢(目安) |
給与(推定) |
2B |
22歳 |
800万円 |
3B |
23歳~24歳 |
900万円~1,100万円 |
4B |
25歳~26歳 |
1,100万円~1,400万円 |
5B |
27歳~実力次第 |
1,600万円~1,800万円 |
6B |
30歳~実力次第 |
2,000万円~2,600万円 |
7M |
35歳~実力次第 |
3,000万円~ |
8M |
40歳~実力次第 |
3,500万円~ |
(当サイト独自調査結果により作成)
キーエンスの年収推移
キーエンスは給与の内訳は、基本給+諸経費+残業代+毎月の業績賞与+年4回のボーナスです。見ての通りボーナスも年4回あるだけでなく、毎月業績賞与があります。キーエンスはなんと会社の営業利益の10数%を業績賞与として毎月社員に還元するシステムになっているのです。そのため年収の増加も非常に速く、よほど評価が低くない限り、1年に年収100万円以上は上がると見ていいでしょう。そのため、新卒時は年収800万円で始まり、新卒2~3年目で年収1,000万円を突破。30歳になるころには年収1,500~1,600万円に到達することが確実視されます。30歳までに5Bのクラスまで昇進するでしょう。
キーエンスはクラス制を採用し、8つの職階によって構成を行っています。このうち、実務に携わるのは2B~6Bであり、7M~8Mはマネージャーとして管理職に該当します。基本的には段階的に出世してきます。ただしクラスが上になるほど努力を見られるプロセス評価より、成果主義的評価が強くなっていきます。
30代以降は以下の3つの理由で年収に差がついてきます。1つ目の理由は上の役職が詰まっているから。もう1つの理由は、30代以降は成果主義による評価が大きくなってくるから。3つ目の理由はキーエンスは評価によって役職の降格もあるからです。以上のような理由から30代以降は純粋な年功序列ではない点は注意しましょう。しかし昇進できなかった社員でも40歳までに年収2,000万円に届き、順調に上位のクラスに昇進した方は年収3,000~4,000万円にも届くことも可能です。
これらの高い給与体系は、中途採用の営業にも同様に適用されます。また非営業職であっても中途入社から数年で年収1,000万円を達成することもあります。キーエンスはとにかく高給与という面では日本トップクラスでしょう。
キーエンスの独特な働き方・評価制度
キーエンスという会社は「非常に合理的なルール」を社員全員に厳格に課すという特徴があります。キーエンス社員は平日は毎日朝7:00出社、夜21:00退社がルールです。残業は恒常的に発生し、平日は1日13時間ほど働くことになります。しかし土日の出勤はありません。というより許されません。そういうルールだからです。また他にも特徴的なルールとして、平日を一切アポを入れてはいけない「社内日」とアポに必ず行く「外出日」の2つに厳格に分ける行動ルールや、各自自分の担当企業以外には一切営業をかけてはいけない「テリトリー制」という営業担当ルールがあります。
次にキーエンスの評価制度を解説します。まず毎月の業績をストレートに比例した業績賞与を付与するという他社にない素晴らしいシステムがあります。このシステムにより、「従業員全員に経営者マインドを持たせている」と評価する社員の声もあるようです。
次に評価の決まり方について説明します。キーエンスは目標やノルマが細かく設定されており、これらの達成度によって評価が決まります。入って数年はプロセス評価が重く見られますが、次第に結果評価の重要度が高くなり、それによって点数が決まります。それら点数の相対評価で最終的な評価が決定するため、四半期ごとに高い評価を出し続ければ、年功序列で見られやすい時期を過ぎても、出世を重ねることが可能です。
キーエンスの主な福利厚生
キーエンスには色々と手厚い制度がありますが、特に特徴的なのは「手厚いゴールデンウィーク手当」です。
手厚いゴールデンウィーク手当
キーエンスの特徴的な制度として、ゴールデンウィーク連休前の特別手当があります。なんと新入社員であろうとも関係なく、ゴールデンウイークに社員全員に10万円が支給されます。土日は必ず休みになるというワークライフバランスにあわせて考えると、日本企業としては稀有とさえ表現できる取り組みと言えるでしょう。
キーエンスの初任給
月収 |
年収 |
35万円 |
720万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
キーエンスの初任給は、額面上の基本給ではそこまで高いわけではありません。事実2020年の初任給実績としては220,000円であると発表されています。しかし実質給与はこれに毎月の残業代と業績賞与が付与されることで、毎月35万円ほどになります。加えて年4回の賞与も存在するため、年間の給与は月給35万円×12ヶ月分=420万円、加えて賞与100万円を新卒入社から年間3回受け取り300万円、合計して720万円となります。
加えてキーエンスの業績は毎年良くなっているため、ここ数年は年間800万円の初任給をもらう新入社員も続出しています。もちろん世界的な景気に左右される年もあるでしょうが、それでも際立って高い水準の初任給を受け取ることができるでしょう。
キーエンスに転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、キーエンスからのスカウトを待つ(※スカウト経由だとキーエンスは書類選考免除になります。)
- 「ハイクラス特化型転職エージェント」に相談し、選考対策を徹底的にした上で挑む。
なぜならキーエンスのようなトップ企業の中途採用は選考倍率100~150倍、書類選考だけでも10倍程度の倍率になります。そのため、普通の転職エージェント経由で無対策で挑んでもかなり厳しい戦いになります。
だからビズリーチやリクルートダイレクトスカウト経由でスカウトされ、書類選考免除になるチャンスを狙うか、キーエンスをはじめとしたトップ企業の選考対策に強いエージェント経由で挑むようにしましょう。
こちらの記事で私の転職経験談やキーエンスに転職する上でオススメの転職サイト・転職エージェントを紹介していますので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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