エムスリーで年収1,000万円に到達できる確率
到達できる確率(予測) |
到達時期 |
50% |
30~45歳 |
(当サイト独自調査結果を基に作成)
転職サイト/就活サイトの中の人 (@tennakanohito)です。今回はエムスリーの年収事情についてまとめてみました。
まず結論から言うと、エムスリーに勤め続けた場合の年収1,000万円を超える確率は、50%程度と予測します。
エムスリーは、平均年収は822万円/平均年齢34.7歳とIT業界ではトップクラスの平均年収を誇る企業であり、前年の評価に基づいて昇給が決まる年俸制であるため、実力で評価を上げることで年収1,000万円を目指すことが可能です。早ければ30代前後で到達するでしょう。
しかし、社員の声によると「目標水準が高いことから、中途入社直後の年収から中々上がらない」という声も少なくないようです。以上を加味し、到達確率は50%と推定しました。
なおエムスリーに転職するときは、リクルートやDODAのような大手エージェントは実は難関ITベンチャー各社の選考対策ノウハウが豊富なわけではないため、あまりオススメではありません。
中の人としては、ジャパン・ヘッドハンター・アワード2021の総合MVP受賞者が在籍するアサインや、プロコミット・フォルトナベンチャーズのような「難関ITベンチャーの選考に強い転職エージェント」経由で受けることを強く推奨します。
その理由は後述しておりますので、後ほど解説いたします。
本日はエムスリーの年収事情について詳しく解説していきます。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
エムスリーの平均年収・年収偏差値
平均年収 |
年収偏差値 |
|
エムスリー(全職種) |
822万円 |
92.0 |
エムスリー(30歳時点) |
推定600~700万円 |
78.6 |
エムスリー(40歳時点) |
推定900~1,000万円 |
91.8 |
(有価証券報告書、当サイト独自調査結果、年収偏差値チェッカーを基に作成)
有価証券報告書によると、2020年時点のエムスリーの平均年収は822万/平均年齢34.7歳と発表されています。
エムスリーの従業員の年収は毎年上がり続けており、2018年時点の平均年収は788万円、2019年時点の平均年収は790万円、2020年時点の平均年収は822万円となっています。
年齢別見ると、30歳時点の平均年収は推定600〜700万円程度、40歳時点の平均年収は推定900〜1,000万円程度になると予想します。
エムスリーは、給与に年俸制を導入しており、前年の評価に基づいて給与が決定されます。そのため、勤続年数を重ねたからといって年収が上がるわけではなく、あくまでも、就いているポジションと出した成果が重要です。
参考:エムスリーの年収偏差値チェッカー算定結果
エムスリーの役職・年齢別の推定年収
役職名(目安) |
年齢(目安) |
給与(推定) |
役職なし |
22歳〜 |
400万円〜 |
マネージャー |
27歳〜35歳 |
700万円〜 |
グループリーダー |
30歳〜45歳 |
1,000万円〜 |
(当サイト独自調査結果により作成)
続いてエムスリーの役職・年齢別の推定年収を解説します。
エムスリーの給与は、定められた年俸と年2回の賞与からなります。独自の特徴としては、通勤手当や時間外勤務手当などの福利厚生は、全て年俸に含まれており、手当としての加算はありません。
そのため、実質年収は通勤手当などの分が他社より少ないですのでご注意ください。
新卒入社直後から新卒入社3〜4年目までの給与はあまり変わらず、年収400〜550万円程度で推移するようです。給与は勤続年数によらないため、その後も役職のないメンバーレベルであれば、年収は500〜700万円程度にとどまります。昇格してマネージャーレベルになると年収は700〜1,000万円程度、グループリーダーになると年収1,000万円以上が期待できるでしょう。
一方で、中途採用の場合は、前職の年収を基準に年俸が決まります。目標設定の水準が高いことから、入社時の年収から中々上がらないことが多く、入社後の年収1,000万円到達確率は30〜50%にとどまるようです。そのため、入社時の価格交渉でいかに年俸を高く設定するかが重要です。
昇給にかかわる評価は、上期と下期の合計2回、上司とチームメンバーからの360度評価によって行われます。職位は定性評価と定量評価、報酬は定量評価によって行われます。計算方式はブラックボックスとなっていますが、定性評価であれば、期初に立てた個人やチームの目標設定に応じた達成度合いを見られます。
評価のランク付けは1〜5までの5段階評価となっており、最上位「5」の評価を取得すると年俸のおよそ10%の昇給、それ以上となると一時金が支給されます。また、上から二番目の「4」の評価を取ると年俸ベースで20〜40万の昇給が見込めます。
このような評価に基づいて年俸が算出され、次年度に昇給という形で、年俸へと反映されます。とりわけ、上司からの評価のウエイトが高くなっているため、上司との関係性を優先させることが大切なようです。
エムスリーの主な福利厚生
エムスリーには色々と手厚い制度がありますが、特に特徴的なのは「借上社宅制度」と「M3 Patient Support Program」です。
借上社宅制度
エムスリーでは、借上社宅制度を導入しています。家賃は、給与が支給される前にあらかじめ天引きされるため、税負担を減らすことができます。
M3 Patient Support Program
エムスリーは、社員やその家族が病気になった際に、最適な医療にアクセスできるよう「M3 Patient Support Program」と呼ばれるサービスを提供しています。このサービスは、日本の医師の8割以上を活用したネットワークであり、社員やその家族は、病院探しやセカンドオピニオンの取得をよりスムーズに行うことができます。
エムスリーの初任給
月収 |
年収 |
30万円〜38万円 |
400〜500万円 |
※上記は大卒入社の場合です。
エムスリーの大卒初任給は、総合職で年俸400万円〜、エンジニア職で年俸500万円になります。賞与は年2回支給され、目安金額は半年で20〜40万円、年間で40~80万円程度とされているため、月収は30~38万円程度になるでしょう。
前年度の評価に基づいて次年度の年俸が決定され、実力に応じて厳格に評価されます。そのため、おおむね入社5年目で年収500〜700万円程度になるでしょう。
エムスリーに転職するには?おすすめの転職エージェント・転職サイトは?
結論から言うと、下記の2つが有効でしょう。
- アサイン・プロコミット・フォルトナベンチャーズのような「難関ITベンチャーの選考対策に強い転職エージェント」に相談し、選考対策を徹底的にした上で挑む。
- ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトに登録し、エムスリーからの面接確約スカウトを待つ(よくエムスリーはこの2つのサイトで面接確約スカウトをしています。中の人も何度かスカウトが来ました)
まず、エムスリーの中途採用は選考倍率は比較的高く、書類選考だけでも数倍の倍率になる「国内屈指の難関ベンチャー」です。
そのため、普通の転職エージェント経由ではなくITベンチャーの選考対策に強いエージェント経由で挑んだ方がよいでしょう。
中の人がおすすめするのは、下記のような「難関ITベンチャーの選考対策に強い転職エージェント」です。
- ジャパン・ヘッドハンター・アワード総合MVP受賞者である奥井亮氏が在籍するアサイン
- 成長領域への転職支援で突出した支援ノウハウを持つプロコミット
- こちらもヘッドハンター・アワードMVP受賞経験のある若狭氏が在籍する、フォルトナベンチャーズ(若狭氏は元プロコミット出身。当時から評判高かったですね)
- ベンチャー業界転職の有名人、高野氏が率いるキープレイヤーズ
もちろん、リクルートエージェント やdoda のような大手エージェントもエムスリーの求人は取り扱っています。
が、上記に挙げた特化型エージェントの方が選考対策ノウハウは一般的に高いですね。だから知名度だけで大手エージェント経由で受けると後悔することになると思います。
あとスタートアップ業界で有名なのはfor startupsですね。ここはスタートアップの求人は豊富にあります。が、ここは若いエージェントが多いだけに対策ノウハウは普通ですね。もし同じ求人があったらfor startups経由で受けず別のエージェント経由がいいと思います。
また直接受ける場合でも、HPから応募するよりもビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどでエムスリーから直接ダイレクトスカウトされ、書類選考免除になってから受けた方がいいでしょう。
ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどでエムスリーは何度も公募やダイレクトスカウトをしており、中の人も過去にエムスリーから何度かダイレクトスカウトを受けたことがあります。
こちらの記事で私の転職経験談やおすすめする転職サイト・転職エージェントを紹介していますので、宜しければ御覧ください。
他のトップ企業/有名企業の平均年収
「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「日本のトップ企業/有名企業や各業界の平均年収」については過去にこちらの記事でまとめました。興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。
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