私は転職業界で10年以上働いていて、現在はある転職サイトの事業部長をしています。自分自身も過去に5回転職した結果、現在30代で年収1,500万円を得ており転職に成功しました。
本日は、公認会計士が転職をする際に「オススメする転職エージェント・転職サイト」「オススメしない転職エージェント・転職サイト」について、転職市場の中の人の視点で解説します。
また、本記事を書くにあたり、現役公認会計士の方にインタビューを行いました。そのため表面上の内容ではない「手触りのある情報」が得られると思います。
先に結論から言います。
-
公認会計士の転職でまず相談すべき転職エージェントとは、MS-Agent
、
マイナビ会計士、ジャスネットキャリアのような「会計系特化型転職エージェント」
-
一方で、en転職やマイナビ転職のような「大手総合転職サイト」は、公認会計士の転職ではあまりオススメしない(※もし薦めているサイトがあったとしたら、それは無知かアフィリエイト目的です)
- 公認会計士が効果的に転職活動をするには、公認会計士の転職に詳しい「会計系特化型エージェント」と、求人数がとにかく多い「総合型転職エージェント」を"併用"することを強く推奨。
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトを運営する会社の役員(CxO)です。元コンサルタント。人材業界10年選手。25歳年収300万円の時に勤めた無名企業が倒産→転職4回で現在は年収1,300万円超です(最近5回目の転職をし年収1,500万円超になりました)。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計10,000名。
twitter:転職サイトの中の人
twitter:就活サイトの中の人
- 【まとめ】公認会計士の転職で失敗しない「おすすめ転職エージェント・転職サイト10選」(※無料です)
- 【理由1】公認会計士への転職は「公認会計士の仕事を理解した転職エージェント」に相談しないと意味がない(高確率で失敗すると思います)
- 【理由2】「公認会計士向け」の求人数なら、会計特化型エージェントやハイクラス転職サイトの方が多いから
- 公認会計士の転職におすすめする会計系特化型転職エージェント・転職サイト5選
- 公認会計士の転職におすすめする総合型転職エージェント・ハイクラス転職サイト5選
- 会計士の転職でオススメしない転職エージェント・転職サイト
- 【まとめ】公認会計士の転職の成功のポイントは「会計士特化型エージェント」と「総合型転職エージェント」を併用すること
- 本記事で紹介した、公認会計士の転職で「おすすめする転職エージェント・転職サイト」一覧(無料)
- 【参考】業種別・年代別のおすすめ転職サイト・転職エージェントまとめ
【まとめ】公認会計士の転職で失敗しない「おすすめ転職エージェント・転職サイト10選」(※無料です)
まず結論からお話しすると、中の人が公認会計士の転職でおすすめする転職エージェント・転職サイトは下記の通りです。「10社」ピックアップしました。
ちなみに下記の転職エージェント・転職サイトは全て無料で利用できます。
◆◆◆公認会計士におすすめする会計系特化型転職エージェント(5選)◆◆◆
- 【1位】ジャスネットキャリア
- 【2位】
マイナビ会計士
- 【3位】MS-Agent
- 【4位】レックスアドバイザーズ
- 【5位】PCP
◆◆◆公認会計士におすすめする総合型転職エージェント・ハイクラス転職サイト(5選)◆◆◆
- 【1位】
JACリクルートメント
- 【2位】
ビズリーチ
- 【3位】リクルートエージェント
- 【4位】
パソナキャリア
- 【5位】
doda
ここからは、「なぜ上記の転職サイト・転職エージェントがおすすめなのか?」について、理由を解説します。理由は2つあります。
【理由1】公認会計士への転職は「公認会計士の仕事を理解した転職エージェント」に相談しないと意味がない(高確率で失敗すると思います)
なぜかというと、公認会計士は専門性の高いプロフェッショナル職だからです。
公認会計士の専門知識がない一般的な転職エージェントでは、求人に対して正しい求職者をマッチングをすることができず話になりません。時間の無駄でしょう。
これは中の人の友人の公認会計士の話ですが、『転職活動をしていたら、「会計の専門用語を理解していない」「そもそも監査が何かをよく知らない」キャリアコンサルタントに多く当たって大変だった』、とよく私に話していました。
当然、そのようなエージェントから紹介される求人は、求められる役割があいまいで、質問をしても実情がよく分からなかったそうです。
転職は自分自身の今後のキャリアを左右する重要なターニングポイントです。公認会計士への理解度の高い転職エージェントを選びましょう。
※エージェント例:MS-Agent、
マイナビ会計士、ジャスネットキャリア
【理由2】「公認会計士向け」の求人数なら、会計特化型エージェントやハイクラス転職サイトの方が多いから
なぜかというと、上記に紹介した転職エージェント・転職サイトは「公認会計士向け求人」をより多く保有しているからです。
全体の求人件数ではなく、公認会計士向けの求人数が多いサイト/エージェントを使うことが重要です。総合的な求人件数が多くても、会計士向け求人が少なくては意味がありません。
公認会計士の場合、一般的には公認会計士に特化した転職エージェントは多くの会計士向け求人を保有しています。
一方で、JACリクルートメントやリクルートエージェント
のような「大手総合転職エージェント」や、
ビズリーチのような「ハイクラス転職サイト」の場合、事業会社のCFOやファイナンス職の求人を多く保有しています。
これらのキャリアも考えている場合は、総合型転職エージェントやハイクラス転職サイトと両方を見ておくとよいでしょう。
ここからは、冒頭に挙げた「10社の転職サイト・転職エージェントの特徴」について1社1社解説していきます。
公認会計士の転職におすすめする会計系特化型転職エージェント・転職サイト5選
まずは、公認会計士の転職におすすめしたい「会計系特化型転職エージェント5社」をご紹介します。
【1位】ジャスネットキャリア
【公式サイト】https://career.jusnet.co.jp/
「ジャスネットキャリア」はジャスネットコミュニケーションズが運営する、経理・会計分野専門の転職エージェントです。公式サイトはこちらです。
「ジャスネットキャリア」は、1996年設立で、会計系に特化したエージェントの中では歴史の長い転職エージェントです。
ジャスネットキャリアの魅力は3つあります。
1つ目の魅力は、長年の実績で蓄積されたノウハウは公認会計士転職業界トップレベルだということです。
実際に「ジャスネットキャリア」を利用した友人の会計士は、「キャリアコンサルタントの専門的知識が深く、公認会計士の業界情報にも詳しい方ばかりだった」と中の人に話してくれました。
2つ目の魅力は、実践的で手厚い転職サポートを提供してくれることです。
まず職務経歴書の書き方について、ちょっとした工夫や注意点など、細かい点を教えてくれます。面接についても何を聞かれるのかを具体的に教えてもらえます。
前述の知人の話では、「ジャスネットのキャリアコンサルタントが教えてくれた質問が、面接で実際に聞かれたことが何度もあった」と言っていました。
そして事前に準備して、自信をもって面接に対応できたので、内定を複数獲得することができたそうです。
そして3つ目の魅力は、転職エージェントの多くは、実績作りのため転職を急かしたり、希望に合わない求人への応募を強く勧めてくることがありますが、「ジャスネットキャリア」のコンサルタントはこういった強引さがまったくないことです。
裏を返せば、あまり積極的に連絡をしてきて働きかけてくるエージェントではありません。これは「ジャスネットキャリア」を利用するデメリットともいえます。
マイペースに活動したい方や転職に慣れている方にはオススメですが、「初めての転職何をしていいのかわからない」という方や、こまめな連絡が欲しい方には、あまり向いていないと感じる人もいるかもしれません。その場合は他のエージェントと併用しましょう。
公認会計士・税理士・経理の転職求人情報ならジャスネットキャリア
【2位】マイナビ会計士
【公式サイト】https://cpa.mynavi.jp
「マイナビ会計士」は公認会計士専門の転職エージェントで、初めて転職する公認会計士の方に最もオススメするエージェントです。公式サイトはこちらです。
「マイナビ会計士」の特徴は、会計士業界に深い知見を持ったキャリアアドバイザーが、手厚い転職サポートをしてくれることです。書類作成から面接対策まで丁寧に指導をしてくれます。
そのため、初めての転職を考える会計士の方はぜひ登録することをおすすめします。
また、大手人材企業のマイナビが運営しているため、マイナビグループ全体のコネクションを活かして豊富な求人情報にアクセスできるのも魅力です。
ただし「マイナビ会計士」マイナビ会計士を利用する際に注意点が1つあります。
それは、キャリアアドバイザーのレベルにはムラがあることです。まれにレスポンスが悪かったり、経験の浅いキャリアアドバイザーにあたってしまうことがあるようです。
実際、これは中の人の友人の公認会計士の話ですが、マイナビ会計士で最初の担当のキャリアアドバイザーの方が会計士知識に物足りなさを感じたので、運営に相談してすぐに経験豊富な担当に変更してもらったそうです。
「マイナビ会計士」は基本良いエージェントではあります。しかし、もし不安な担当者にあたった場合は早めに変更を相談することを念頭に置いて利用するとよいでしょう。
公認会計士・試験合格者・USCPA業界トップクラスの求人数。マイナビ会計士とは?
【3位】MS Agent
【公式サイト】https://www.jmsc.co.jp/
「MS-Agent(MS-Japan)」は株式会社MS-Japanが運営する管理部門・士業特化型転職エージェントです。公式サイトはこちらです。
「MS-Agent」の特徴は3つあります。
1つ目は、管理部門・士業特化型の転職エージェントの中で最大級の求人数を保有していることです。
公認会計士の求人数も豊富に保有しているので、幅広い選択肢から自分に合った仕事に応募することができます。
次に2つ目は、「MS-Agent」は各担当者が公認会計士の業務をよく理解しているということです。
そのためキャリアカウンセリングで職務経歴を長々と説明する手間が省け、こちらの希望条件についても十分に理解し、的を射た案件を紹介してくれます。
最後に3つ目は「MS-Agent」は会計部門特化型エージェントとして30年以上の歴史があるので、過去の内定者の傾向情報が蓄積されており、採用される可能性の高い相性のいい企業を紹介してくれることです。
これは中の人の友人の公認会計士の話ですが、「MS Agentは面接でよくきかれる質問や、応募先企業の採用担当者の人柄など、求人情報には載っていない貴重な情報をふんだんに教えてくれた」と中の人に語ってくれました。
ただし「MS-Agent」を利用する際に注意点が1つあります。
それは、「MS-Agent」の担当エージェントの中には、まれに"はずれ"のエージェントもいるということです。
ほとんどのエージェントが担当企業の欲しがっている人材についてをよくリサーチしていますが、中にはあまり担当企業についての情報を持っていないエージェントの方もいるようです。
もし「MS-Agent」に登録して不安な担当者にあたった場合は、早めに変更を相談するとよいでしょう。
公認会計士・士業特化型転職エージェント転職決定率No.1のMS-Japanとは?
【4位】レックスアドバイザーズ
【公式サイト】https://www.career-adv.jp/
「レックスアドバイザーズ」は公認会計士・税理士など会計系の求人に特化した転職エージェントです。公式サイトはこちらです。
「レックスアドバイザーズ」の特徴は4つあります。
1つ目は、マネージャーや幹部候補などハイクラス向けのサポートを得意なことです。年収アップを狙いたい、キャリアアップを目指したいという方には特におすすめです。
2つ目の特徴は、「レックスアドバイザーズ」の担当者は会計士という職業に深い知見を有していることです。
企業が会計士に求めるスキルは多種多様ですが、レックスアドバイザーズの担当者は具体的な知識があるので、ミスマッチが起こりにくいです。
3つ目の特徴は、丁寧なキャリアカウンセリングも「レックスアドバイザーズ」の魅力です。
これは中の人友人の会計士の話ですが、実際にレックスアドバイザーズを利用した際は「やりたい業務・希望の条件、こだわりポイントなどを細かく聞き取ってくれた。結果、カウンセリングを通じて自分の志向やキャリアプランを明確にするサポートをしてくれると感じた」と中の人に語ってくれました。
また最後に4つ目の特徴は、地方の転職にも対応していることです。
電話サポートやオンライン面談を実施していますし、U・Iターン希望者に向けた個別転職セミナーを開催するなど、地方への転職支援に力を入れています。
ただし「レックスアドバイザーズ」を利用する際に注意点が1つあります。
担当エージェントは皆さん熱意をもってサポートをしてくれます。その反面もあり、スピーディかつ頻繁に連絡をくれるので、しつこい・連絡が多すぎると感じてしまうリスクがあることです。
時には志望度の低い求人への応募・選考をプッシュすることもあるようで、自分のペースで転職活動をしたい方には不向きなエージェントといえます。
「レックスアドバイザーズ」を利用する場合は、頻繁に連絡されると困る場合はその旨をあらかじめ担当者に伝えておきましょう。
公認会計士・税理士の3年連続No.1転職エージェント、レックスアドバイザーズとは?
【5位】PCP
【公式サイト】https://sk-pcp.co.jp/
「PCP」は公認会計士専門の転職エージェントです。監査法人出身の公認会計士によるキャリアコンサルテリングを受けられるのが特徴です。公式サイトはこちらです。
「PCP」の特徴は2つあります。
1つ目は、同じ公認会計士経験者として親身になってサポートしてくれますし、キャリアプランについても実体験に基づいた良いアドバイスをもらえることです。
創業者自身も経験豊富な会計士で、2011年に同社を設立しました。監査法人出身かつ事業会社でのマネジメント経験のある会計士が、キャリアコンサルティングを行います。
中の人の知人の会計士は、「PCPでは転職経験のある会計士に、自身の体験に裏付けられたアドバイスをもらえた」と話していました。そういった機会はなかなかないので、とても心強く感じたそうです。
2つ目の特徴は、長期間のサポートを提供していることです。
なんと「PCP」は転職決定後も、入社1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後と、定期的に継続して面談を受けられます。
これは転職エージェントの中ではとても珍しいサービスです。転職先で活躍するために、経験者のアドバイスを得られることは大きな魅力です。
ただし、「PCP」にもデメリットがあります。
それは会社の規模が小さいため、保有する求人数にどうしても限界があることです。
幅広く豊富な選択肢の中から選びたい方には「PCP」はあまりフィットしないでしょう。その場合は他に紹介しましたもう少し規模の大きい転職エージェントとの併用をおすすめします。
公認会計士による公認会計士のための転職エージェント、PCPとは?
公認会計士の転職におすすめする総合型転職エージェント・ハイクラス転職サイト5選
続けて、公認会計士の転職におすすめしたい総合型転職エージェント・ハイクラス転職サイト5社をご紹介します。
【1位】JACリクルートメント
【公式サイト】https://www.jac-recruitment.jp/
「JACリクルートメント」はハイクラス求人に強い総合型転職エージェントです。公式サイトはこちらです。
「JACリクルートメント」の特徴は2つあります。
1つ目は、「JACリクルートメント」は年収の高い求人や、外資系の求人案件を多く保有していることです。独自求人も多く保有しています。
そのため、年収アップ・キャリアアップを目指す会計士の方には特にオススメのエージェントです。
2つ目の特徴は、企業の社内の社風や過去の面接での質問事例など、企業の裏側の情報を豊富に収集していることです。
「JACリクルートメント」は過去の応募者の事例から面接で何を聞かれるか、どういった人材が高評価を得られるかを教えてくれます。
また「JACリクルートメント」は各担当者が積極的に応募企業の情報収集をしているため、転職後、どんな環境で働くことになるのか、上司の人柄、社風などについても詳しい情報が得られるので、ミスマッチを防ぐことができます。
ただし、「JACリクルートメント」もデメリットがあります。
それは、「JACリクルートメント」は各応募企業ごとに担当エージェントが分かれる体制を敷いているため、応募企業が増えるたびに常に別の担当者と連絡する必要があるということです。
これは中の人の友人の公認会計士の話ですが、「JACは選考が進むと常に複数の人と同時並行でやりとりをする必要があり、それは手間に感じた。また2社内定を獲得した際は、2人の担当が同じ企業なのにそれぞれ自分の応募企業への入社を薦めてきて対応に困った。」と中の人に語ってくれました。
「JACリクルートメント」を利用する際には上記のデメリットを踏まえつつ利用するとよいでしょう。基本的には求人の質・選考ノウハウともに優れたエージェントなので、転職活動が有利になると思います。
年収600~2,000万円の転職で日本第1位の総合型転職エージェント、JACリクルートメントとは?
【2位】ビズリーチ
【公式サイト】 https://www.bizreach.jp/
「ビズリーチ」は登録者に企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くシステムの、日本最大のハイクラス転職サイトです。
公式サイトはこちらです。
「ビズリーチ」はエージェントとは異なり、キャリアコンサルタントなどの担当はつきません。基本的には企業やエージェントから直接スカウトを受けるサイトになります。
「ハイクラス転職サイト」をうたっているだけあり、一般の転職サイト・求人サイトよりレベルの高いスカウトが届きます。公認会計士はハイスペック人材ですので、たくさんのスカウトメールが送られてきます。
中の人の友人の公認会計士も「ビズリーチ」に登録していますが、「大手転職エージェントを利用していないベンチャー企業との出会いは多い。比較的スタートアップ系のCFO求人や、管理職の求人は比較的多い」と中の人に語ってくれました。
ベンチャー企業の管理職やIPO準備に興味のある方にオススメだと思います。
一方で「ビズリーチ」にもデメリットがあります。
それは、募集側企業以上に転職エージェントからのスカウトが非常に多いということです。たくさん届くエージェントのスカウトの中から、希望条件に合う求人を探し当てるのに手間がかかるかもしれません。
とはいえ「ビズリーチ」は登録するだけで「自分の市場価値を間違いなくリアルに分かる」サイトです。
まずは、自分のスペック・キャリアはどんな企業から必要とされるのか、自分の転職市場での価値を知るのに役立つでしょう。
選ばれた人だけの国内最大のハイクラス転職サイト、ビズリーチとは?
【3位】リクルートエージェント
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
「リクルートエージェント
」はリクルートが運営する日本最大の総合型転職エージェントです。公式サイトはこちら
です。
「リクルートエージェント
」の最大の特徴は、日本一の豊富な案件数を保有していることです。多くの選択肢の中から希望に近い求人に出会える確率が高くなります。
「リクルートエージェント
」は、JACと違い求職者ひとりひとりに担当のキャリアアドバイザーが付きます。連絡先を一本化でき、スケジュール調整もしてくれるので、時間のない中で効率よく転職活動することが可能でしょう。
ただ、「リクルートエージェント
」にもデメリットがあります。
それは超大手の総合転職エージェントであるがゆえに、守備範囲の広さの裏返しで、公認会計士の仕事に特別詳しいわけではないということです。
公認会計士の業務についてよく分かっていなかったり、会計士の転職を扱ったことのないキャリアアドバイザーが担当につく場合もあります。
実際、中の人の友人の公認会計士が「リクルートエージェント
」に登録した際、「求人は非常に多いのはいい。しかしあまり希望に合っていない求人も一緒に案内されることが多く、求人を見るのが大変だった」と中の人に語ってくれました。
「リクルートエージェント
」は、多くの企業の求人に触れたい、幅広く求人事情を知りたいという方にはおすすめですが、求人案内が多すぎる場合はキャリアアドバイザーにこまめにリクエストを入れることは留意するとよいでしょう。
【4位】パソナキャリア
【公式サイト】https://www.pasonacareer.jp/
「パソナキャリア」は人材派遣大手のパソナが設立した大手総合型転職エージェントです。これまでに25万人以上を転職させてきた実績豊富な転職エージェントです。
公式サイトはこちらです。
「パソナキャリア」の特徴は2つあります。
1つは非公開求人の数が多いことです。非公開求人の割合が80%以上あり、転職エージェント業界でトップクラスの非公開求人割合を誇っています。
そのため、他の転職エージェントにはない質の良い魅力的な求人に出会える可能性が高くなります。
もう1つの特徴は、キャリアカウンセリングの質の高さです。
これは中の人の知人の公認会計士の話ですが、「パソナキャリアの転職サポートは、とても細やかで丁寧だった。特に経歴の棚卸と職務経歴書の書き方について、具体的で的確なアドバイスを受けることができた」と中の人に語ってくれました。
転職活動が初めての方や、「監査法人から事業会社に転職したいけれど、事業会社にアピールできる経歴の書き方が分からない」という会計士の方には特に「パソナキャリア」はオススメでしょう。
一方で「パソナキャリア」にもデメリットがあります。
それは、「パソナキャリア」はあくまで総合型転職エージェントとして幅広い業界・職種の求人を取り扱っているため、公認会計士への理解は公認会計士特化型エージェントには見劣りするということです。
より専門的なサポートを受けたい方は、先ほど紹介した公認会計士特化型エージェントと併用するとよいでしょう。
3年連続お客様満足度No.1の大手転職エージェント、パソナキャリアとは?
【5位】doda
【公式サイト】https://doda.jp/
「doda」は登録者数100万人を超える、大手総合型転職エージェントです。公式サイトはこちらです。
「doda」の特徴は2つあります。
1つ目の特徴は圧倒的案件数ゆえに、幅広い業種の求人を取り扱っていることです。
「doda」は先ほど紹介したリクルートエージェントに次いで日本で第二位の求人数を保有しています。気になる企業がある、入りたい業界が決まっているという方は、相談してみましょう。
もう1つの特徴は「対応の早さ」です。
中の人の知人の公認会計士の方がdodaのエージェントサービスに問い合わせや相談のメールをした時は、必ずその日のうちに何らかの返信があったそうです。
「doda」はとにかくレスポンスが早いので、急いで転職したい方、テンポよく転職活動を進めたい会計士の方はぜひ利用してみてください。
一方で「doda」にもデメリットがあります。
それは、「doda」もまた超大手総合転職エージェントのため、会計士の転職に知見のないキャリアアドバイザーが担当になってしまうことがあるということです。
「doda」を利用する際は、「
doda」はあくまで求人情報の収集の役割として割り切り、一般的な転職対策については別の公認会計士特化型転職エージェントと併用するとバランスがよいでしょう。
会計士の転職でオススメしない転職エージェント・転職サイト
一方で、中の人が公認会計士の転職であまりオススメしない転職エージェント・転職サイトは、エン転職やマイナビ転職のような「大手総合転職サイト」です。
※ 一般的な転職では大手総合転職サイトはとても有用ですが。
なぜなら、大手総合転職サイトは知名度が高く登録者も多いサービスではありますが、基本的には公認会計士向けの求人・ハイクラス求人はあまり扱われていないからです。
一般的には3大手転職サイトはロークラスの転職や未経験者の転職に力を入れているため、ハイクラスの求人には弱くなっています。
おのずと会計士などのプロフェッショナル求人は少なくなり、年収も低めの案件が多くなってしまいます。
公認会計士の皆様が転職する際には、貴重な時間を無駄にしないために、基本的には公認会計士特化型転職エージェントか、総合型転職エージェント、またはハイクラス転職サイトを利用しましょう。
【まとめ】公認会計士の転職の成功のポイントは「会計士特化型エージェント」と「総合型転職エージェント」を併用すること
繰り返しになりますが、公認会計士の転職では、「公認会計士に詳しい会計専門特化型エージェント」と、「求人数の多い総合型転職エージェント」を併用するとよいでしょう。
会計系特化型エージェントを使うメリットは、公認会計士の業務内容・キャリアパスについて深い知見を有していることです。
公認会計士ならではのキャリアパスや具体的な業務内容についてアドバイスを得られるでしょう。
一方でデメリットは職種を限定しているため、求人数が少ないです。
一方の総合型転職エージェントの強みは、幅広く豊富な求人数です。
総合型転職エージェントでは幅広く情報収集を行い、自分の市場価値を把握して、ターゲットの絞り方を知ることができます。
一方でデメリットは、特化型エージェントと比べると公認会計士という仕事への理解は劣る傾向があり、専門的なアドバイスは少なく、求人は数打てば当たるになりがちでしょう。
そのため、それぞれの強みを活かして両方を併用するのがコツになります。
幸い日本では基本的にすべての転職エージェントは無料で利用することができます。双方の強みを生かして、効率よく転職活動を成功させましょう。
本記事で紹介した、公認会計士の転職で「おすすめする転職エージェント・転職サイト」一覧(無料)
◆◆◆公認会計士におすすめする会計系特化型転職エージェント(5選)◆◆◆
- 【1位】ジャスネットキャリア
- 【2位】
マイナビ会計士
- 【3位】MS-Agent
- 【4位】レックスアドバイザーズ
- 【5位】PCP
◆◆◆公認会計士におすすめする総合型転職エージェント・ハイクラス転職サイト(5選)◆◆◆
- 【1位】
JACリクルートメント
- 【2位】
ビズリーチ
- 【3位】リクルートエージェント
- 【4位】
パソナキャリア
- 【5位】
doda
【参考】業種別・年代別のおすすめ転職サイト・転職エージェントまとめ
また下記は「業種別・年代別のおすすめ転職サイト・転職エージェント」をまとめた関連記事になりますので、こちらも是非参考にしていただければ幸いです。
- 【体験談】転職サイトの中の人が語る「おすすめだった転職サイト・転職エージェント」~5回の転職で25歳年収300万円→30代年収1,500万円になった実体験(20,000字)
- 【元戦略コンサルが語る】コンサル転職で「おすすめする転職エージェント」「おすすめしない転職エージェント」を完全解説
- 【元コンサル→CxOが語る】ポストコンサルにおすすめの転職エージェント
- 【元コンサルが語る】ITコンサルタント転職におすすめの転職エージェント
- 【保存版】金融業界で「おすすめする転職エージェント/転職サイト」「おすすめしない転職エージェント/転職サイト」
- 【保存版】IT/WEBエンジニアにおすすめの転職エージェント転職サイト8選
- 【現役SEが語る】SEの転職におすすめの転職エージェント9選
- 【飲食業界中の人が語る】飲食業界でおすすめの転職エージェント転職サイト11選
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