今回は電気・ガス業界の平均年収と年収ランキングをまとめました。
同じ電気・ガス業界でも地域や事業内容の違いで、年収に大きな差があります。今回はランキングと共にその傾向を簡単にまとめました。
データソースは上場している電気・ガス業界24社の有価証券報告書です(企業価値検索サービス Ullet(ユーレット)を使用)。有価証券報告書で公開されている各社の2019年度or2020年度の各社平均年収を基にしています。
電気・ガス業界の平均年収
まずは電気・ガス業界の全体平均(※)です。下記のようになりました
分類(東証の業種区分に準ずる) |
平均年収 |
平均年齢 |
電気・ガス業界全体 |
703万円 |
42.4歳 |
(参考)上場企業3,774社全体 |
614万円 |
38歳 |
【コメント】
- 電気・ガス業界全体では平均703万円と、上場企業全体の平均と比較して高い結果となりました。
- 平均年齢は上場企業全体平均より高いようです。
電気・ガス業界の年収ランキング上位10社
続けて、年収ランキングTOP10です。
順位 |
社名 |
業種 |
平均年収 |
1位 |
レノバ |
電気・ガス業 |
956万円 |
2位 |
イーレックス |
電気・ガス業 |
830万円 |
3位 |
東京電力ホールディングス |
電気・ガス業 |
805万円 |
4位 |
電源開発 |
電気・ガス業 |
798万円 |
5位 |
関西電力 |
電気・ガス業 |
791万円 |
6位 |
九州電力 |
電気・ガス業 |
776万円 |
7位 |
メタウォーター |
電気・ガス業 |
775万円 |
8位 |
中国電力 |
電気・ガス業 |
771万円 |
9位 |
四国電力 |
電気・ガス業 |
771万円 |
10位 |
中部電力 |
電気・ガス業 |
770万円 |
【コメント】
- トップ10の企業は全て平均年収700万円以上でしたが、年収1000万円を超える企業は1社もありませんでした。
- 1位のレノバは、2000年に設立された新興企業で、再生可能エネルギーの発電施設を開発・運営している事業会社です。
- 2位のイーレックスも、同じく1999年設立された新興企業です。燃料の調達から発電・販売、電力とあわせて都市ガスの供給も開始しており、幅広い事業を行っています。
- 3位~10位までは、メタウォーター以外は国営企業・県営企業を母体とした大手電力会社でした。いずれも平均年収700万以上となっています。
電気・ガス業界の年収ランキング11位~24位
続けて、年収ランキング11位~24位です。
順位 |
社名 |
業種 |
平均年収 |
11位 |
沖縄電力 |
電気・ガス業 |
762万円 |
12位 |
東北電力 |
電気・ガス業 |
755万円 |
13位 |
北海道電力 |
電気・ガス業 |
704万円 |
14位 |
静岡ガス |
電気・ガス業 |
679万円 |
15位 |
大阪瓦斯 |
電気・ガス業 |
667万円 |
16位 |
東京瓦斯 |
電気・ガス業 |
655万円 |
17位 |
北陸電力 |
電気・ガス業 |
633万円 |
18位 |
西部瓦斯 |
電気・ガス業 |
592万円 |
19位 |
京葉瓦斯 |
電気・ガス業 |
579万円 |
20位 |
東邦瓦斯 |
電気・ガス業 |
579万円 |
21位 |
広島ガス |
電気・ガス業 |
571万円 |
22位 |
北陸瓦斯 |
電気・ガス業 |
565万円 |
23位 |
北海道瓦斯 |
電気・ガス業 |
563万円 |
24位 |
エフオン |
電気・ガス業 |
544万円 |
【コメント】
- トップ24は年収500万円台~700万円でした。極端に平均年収が低い企業はないようです。
- 平均年収700万円以上の企業はいずれも電力会社でした。一方で年収600万円台以下は、ほぼガス会社となっています。ガス会社より電力会社の方が年収が高い傾向があるようです。
電気・ガス業界で年収1000万円以上を狙うには
電気・ガス業界トップ10位以内の企業に入社すれば、40代以降のどこかで年収1000万円に到達することは可能でしょう。しかしそれ以外の企業では、基本的に年収1000万円以上を狙う難易度は高いと言えます。
また電力とガスでは、明らかに電力の方が年収は高い傾向にあります。年収1,000万円を狙う場合は、事業内容の選択は重要といえます。
ちなみに中の人は25歳年収300万円から4回の転職を重ねた結果、30代半ばで年収1,300万円を得ることができました。
自分で4回の転職をして分かったのですが、自分にとって有効な転職サービスは自分の年収・キャリアによって下記のように違います。
現在の年収 |
使うべき転職サービス |
---|---|
年収300万以下 |
|
年収300~600万 |
〇:リクルートエージェント やJACリクルートメントやマイナビエージェントのような「総合型転職エージェント」を使うべき。 ×:リクナビNEXTのような「通常の転職サイト」は段々合わなくなる。 |
年収600~800万 |
〇:エージェントはコンサルならコンコードやアクシスコンサルティング、金融ならコトラのような「業界特化型転職エージェント」を利用すべき。 〇:この時期からビズリーチ・LinkedIn・リクルートダイレクトスカウト・Liigaのような「ハイクラス転職サイト」も併用すべき。 ×:リクルートエージェントのような「総合型転職エージェント」はもう卒業。 |
年収800~1,000万以上 |
〇:同じく「業界特化型転職エージェント」と「ハイクラス転職サイト」を併用すべきだが、年収600~800万の時以上に、ビズリーチ・LinkedIn・リクルートダイレクトスカウト・Liigaのような「ハイクラス転職サイト」をより積極的に利用すべき。 |
こちらの記事で、私が25歳年収300万円から30代半ばで年収1,300万円を得た経験談を解説していますので、宜しければ御覧ください。
他にも、「年収1,000万円/2,000万円狙える会社の条件」や「業界毎の年収の違い」、「業界別年収ランキング」について、過去に下記の記事で分析・考察しました。興味がある方は是非こちらもお読みください。
<年収1,000万円/年収2,000万円を狙える会社の条件について>
<業界別年収ランキング>